「どんな自転車が良いですか?」
「軽くて、乗っていてラクで、どこまでも走れるようなものが良いです」
そうですよね。僕もそう思います。でも、“ラク”って何なのでしょう。
文字で表せば“楽”になりますから、“楽しい”気分で乗れるものなのでしょうね。ということは、楽しく乗れる自転車=ラクと言うことになります。それでは、自転車で言うところの楽しさって何なのでしょう。
見た目が綺麗な自転車で走ることが楽しい場合もあるでしょうし、その上でスイスイ走る事が楽しい場合もあるでしょう。自分の想いを込めた自転車でサイクリングするのはとても楽しいものです。でも、結局の所は乗っていて辛い自転車は決して楽しくないだろうと思うのです。
特に100km以上を目指すサイクリストにとって、フレームの剛性感とジオメトリはとても大事です。
私の経験上、170センチ以下の身長ではその違いというのは特に大きく影響すると思います。ほとんどの自転車メーカーがフレーム製造時に評価用で製作するのは大きなサイズです。身長で言えば180センチ前後の人が乗るサイズ。製品として流通するまでの間、ほとんどのメーカーでは我々が乗る小さなサイズは試作もされない場合が多くあります。小さなサイズは難しい…と言われるゆえんはこんなところにもあるのです。
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須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。