コンビニのレジの前などによく置かれている「ようかん」は、今ではサイクリスト の補給食としてもおなじみの存在。そこに目をつけた井村屋が「スポーツようかん」を発売したのが2012年のことだった。そして、より行動食としての食べやすさを追求しパッケージ形態を改めたのが「スポーツようかん ポケット あずき」だ。
「スポーツようかん ポケット あずき」は、上の写真のように5本入で発売されているので、あらかじめ買い置きしておいて、アクティビティの際に持って出るスタイル。コンビニでひとつ買って……という手軽さには到底叶わないが、まあ「YOKAN to GO」であるとは言えるだろう。
この商品は、1本18g(51kcal)とあえて小さくなっていること、そして「スポーツようかん+」で導入された、パッケージを切らずに、押すだけで中身が出てくる仕様であることがウリになっている。袋の裏側は透明になっていて「ココを押すだけ」という文言が目に入るようになっているという、念の押しよう。
いろいろなところで「押すだけ」を主張してくる。
このパッケージは特許を取得しているそうだ。
よし、わかった。
押してやろうじゃないの。
ほらよっ!
一気に出てくるわけではないようだ。何度か押し直し、上方向へ押し出す動作が必要になる。もしくは私が不器用なのか。あまり簡単に出てくるようだと、それはそれで困るわけだが。
もうひと押し!
お、ちょっと出てきた。
やあ。
確かに片手でひねりだせるのは、行動中にはありがたい。
食感はこの手のようかんの中でもやわらかいほうだろう。甘さは控えめだが、それでも個人的には十分に甘いと感じる。
ライバルは、個舗装あたり20g弱と量は同じだが圧倒的に安価な「かし原 塩羊かん」だろう。
「止まって食べればいいじゃん」という人からすれば、「かし原 塩羊かん」の圧勝。ただ、レース中などの補給食として考えたときや、冬場でグローブを外すのが面倒なときなどは、「スポーツようかんポケット」の「押せば出る」というのは大きなメリットだ。
ちなみに商品名は「スポーツようかん ポケット あずき」となっているが、他の味も出るといいなと思った。
リンク: ようかんでスポーツを応援!井村屋スポーツようかんポケット あずきのご案内|井村屋グループ株式会社のプレスリリース
井村屋のオンラインショップで、18g×5本入りが280円(税込)。
(SUGAI Gen)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。