そこそこ軽くて走りも良くて、そして扱いやすいアルミフレームのロードバイク。

photo_ミヤタサイクル

比較的買いやすい価格帯のものが多いこともあり、はじめての1台としてはもちろん、自転車本体よりも体験にお金をかけたい人や、セカンドバイクなどにもぴったりな存在です。

そもそもアルミロードのメリット・デメリットは何か

ロードバイクのフレームに用いられる主な素材にはスチール、アルミ、カーボンの3種類があり、現在はカーボンが主流であることは間違いありません。そんな中にあって、アルミフレームのロードバイクを選ぶメリットはなんでしょうか。

ひとつは、アルミロードはカーボンロードに比べると比較的安価なものが多く、スペックが充実し、かつ走りの良いロードバイクが手に入れやすいということが挙げられるでしょう。コンポーネントにシマノ・105を搭載したものが、リムブレーキモデルで15万円〜18万円程度、ディスクブレーキモデルで20万円〜25万円程度で購入できます。

単純比較はできませんが、カーボンロードですとアルミロードよりも20%程度は価格が高くなる印象です。

もうひとつは、一般論ではありますが、アルミフレームのほうがカーボンフレームよりは強度面で安心できるものが多いということ。例えばロードバイクを専用の袋に収納して公共交通機関で移動する「輪行」をしたい場合、ちょっと倒しただけで壊れてしまうこともある高級なカーボンロードは向きません。

ビギナーで取り扱いに不安がある人から、自転車への投資は抑えて目一杯走りたい人、勝負バイクとは別に気軽に使えるセカンドバイクが欲しい人などに、アルミロードはぴったりではないでしょうか。

デメリットとしては、カーボンロードよりは重量が増加することが挙げられるでしょう。ただ、アルミロードはエントリー〜ミドルグレードという位置付けであり、装着されているパーツの重さが影響していることは否めません。したがって、パーツ交換で走りも見違える——ということもあるのです。

また、アルミフレームは「硬い」ことによって、乗り手に疲労が溜まりやすいとも言われます。ただ、アルミフレームでも設計の妙で乗り心地の良さを出しているものも増えています。そのあたりの話は、以下の関連記事を参考にしてください。

関連記事: ロードバイクなどの自転車フレーム素材と乗り味の関係 – CyclingEX

独断でセレクトする2020年モデルアルミロードバイク

さて、ここからはCyclingEXが独断でセレクトする、おすすめのアルミロードバイク2020年モデルを紹介していきます。

BIANCHI VIA NIRONE 7 SHIMANO 105

photo_サイクルヨーロッパジャパン

BIANCHI(ビアンキ)のロードバイクの中でも、ライダーのストレスを軽減し快適なロングライドを可能にするエンデュランス系モデルのひつ。適度に上体が起きた乗車姿勢と、振動吸収性に配慮した設計のフレームです。

メインコンポーネント:シマノ・105
ブレーキ:リムブレーキ
価格:158,000円(税別)

リンク: 2020 VIA NIRONE 7

Cannondale CAAD13 DISC 105

photo_キャノンデール・ジャパン

アルミフレームのロードバイクの代名詞的な存在として君臨する、Cannondale(キャノンデール)のCAAD(キャード)シリーズ最新作。エアロ性能も考慮したフレームは、レースからロングライドまで幅広く活躍します。

メインコンポーネント:シマノ・105
ブレーキ:ディスク
価格:210,000円(税別)

リンク: CAAD13 Disc 105 キャノンデール | Cannondale Bicycles

関連記事: Cannondale 2020年モデル:写真で見るアルミロード「CAAD13」 – CyclingEX

GIANT CONTEND SL 1

photo_ジャイアント

ロードバイクらしい軽快な走りと、ビギナーでもロングライドを楽しめる乗りやすさを融合したエンデュランス系モデルです。フレームの設計に加え、フルカーボンゴークや独自形状のシートポストが快適性を確保。28C幅のチューブレスレディタイヤを標準装備しています。

メインコンポーネント:シマノ・105
ブレーキ:リムブレーキ
価格:155,000円(税別)

リンク: 2020 GIANT Bicycles | CONTEND SL 1

GIANT TCR SL 1

photo_ジャイアント

上の「CONTEND SL 1」と同じく、GIANT(ジャイアント)のアルミロードバイクですが、こちらは上体を低く構えた乗車姿勢を取ることが可能な、レーシングモデルです。25C幅のチューブレスレディタイヤを標準装備しています。

メインコンポーネント:シマノ・105
ブレーキ:リムブレーキ
価格;150,000円(税別)

リンク: 2020 GIANT Bicycles | TCR SL 1

MERIDA SCULTURA DISC 400

photo_ミヤタサイクル

MERIDA(メリダ)のSCULTURA(スクルトゥーラ)シリーズは、レーシング性能を基本としつつもオールラウンドに使用できるロードバイク。アルミモデルのSCULTURA DISC 400は、前後スルーアクスルを採用した軽量アルミフレームに油圧式ディスクブレーキと、充実の装備。

メインコンポーネント:シマノ・105
ブレーキ:油圧式ディスクブレーキ
価格:199,900円(税別)

リンク: メリダ -MERIDA- | ラインナップ | ロードバイク | SCULTURA DISC 400

ANCHOR RS6 105 MODEL

photo_ブリヂストンサイクル

ブリヂストンサイクルのレーシングブランド「ANCHOR(アンカー)」のアルミレーシングモデル。ブリヂストングループのシミュレーション技術を活用し、フレームの推進力を高めた設計が特徴です。カラーオーダー可能。

メインコンポーネント:シマノ・105
ブレーキ:リムブレーキ
価格:185,000円(税別)

リンク: RS6 | ALL LINE UP | アンカー | ブリヂストンサイクル株式会社

ANCHOR RL6D 105 MODEL

photo_ブリヂストンサイクル

こちらはANCHORの中でも、ロングライド向けのアルミモデル。こちらもブリヂストングループのシミュレーション技術を活用し推進力を高めていますが、すぐれた快適性も実現しています。2020年から追加されたディスクブレーキモデルは、ツアラーとしての魅力がアップ。カラーオーダー可能です。

メインコンポーネント:シマノ・105
ブレーキ:油圧式ディスクブレーキ
価格:215,000円(税別)

リンク: RL6D | ALL LINE UP | アンカー | ブリヂストンサイクル株式会社

TREK Émonda ALR 5 Disc

photo_トレックジャパン

TREK(トレック)のÉmonda(エモンダ)ALRシリーズは、レースシーンでも活躍するカーボンフレーム版Émondaのコンセプトを、アルミで実現。レースだけでなくロングライドもこなすオールラウンダーです。ルックスもぱっと見ではカーボンフレームとは見分けがつかないほどで、ハイクオリティな塗装も所有欲も満たします。

メインコンポーネント:シマノ・105
ブレーキ:油圧式ディスクブレーキ
価格:219,000円(税別)

情報源: Émonda ALR 5 Disc | Trek Bikes (JP)

SPECIALIZED ALLEZ ELITE

photo_スペシャライズド・ジャパン

SPECIALIZED(スペシャライズド)のアルミロードバイク「ALLEZ(アレー)」シリーズの中でも、走りの軽快さに加えて、快適さや扱いやすさ、そして実用性も備えたのがこの「ALLEZ ELITE」です。スポーツ走行はもちろん、キャリアやフェンダーのマウントを活用して通勤やツーリングに使用することも可能です。

メインコンポーネント:
ブレーキ:リムブレーキ
価格:163,900円(税込)

リンク: ALLEZ ELITE

SPECIALIZED ALLEZ SPRINT COMP DISC

photo_スペシャライズド・ジャパン

こちらもSPECIALIZED(スペシャライズド)のアルミロードバイク「ALLEZ(アレー)」シリーズのひとつですが、「ALLEZ SPRINT」はエアロデザインが特徴のレーシングモデル。剛性の高さを活かしてスパルタンな走りを楽しみたい人にはぴったりです。

メインコンポーネント:シマノ・105
ブレーキ:油圧式ディスクブレーキ
価格:242,000円(税込)

リンク: ALLEZ SPRINT COMP DISC

FELT FR30(日本限定モデル)

photo_ライトウェイプロダクツジャパン

FELT(フェルト)のFR30は、今回紹介しているアルミロードバイクの中でも1、2を争うと言って良いほどのレーシングモデル。レースバイクとして通用するキレの高い加速感が得られます。また、レーシングモデルと言えどもアルミフレームとしては十分な快適性も備えています。日本限定仕様としてパーツの「シマノ率」が高められているのもポイント。

メインコンポーネント:シマノ・105
ブレーキ:リムブレーキ
価格:178,000円(税別)

リンク: FR30 日本限定モデル | Felt公式日本語Web


以上、アルミロードバイクの2020年モデルを紹介しましたが、みなさんが気になるものはあったでしょうか。個人的には、2020年モデルは輪行をもっと活用したいと思っており、アルミロードが再び気になっているところです。

(Gen SUGAI)