前回「プロムナードバーもいいかもしれない」と書いたわけですが、バイシクル・マガジンのコミューター特集を眺めていたらいてもたってもいられなくなり、さっそくショップでパーツを発注。先日ついに、プロムナード仕様が完成しました。
フェンダーとキャリアも付けて、街乗りに最適化!
こちらがプロムナードバー。
日東B352 クロモリ プロムナードバー 560mm(税込5,250円)。グリップはグランジのレザーグリップ オープンタイプ(税込1,995円)。上記2品は東京サンエスの取り扱い。この日は帰り道、夜間の雨中走行が予想されたのでライトは2灯装備。取り付け位置の関係でかに目になってしまいました。
シフターはもともとのを利用。操作自体は何ら問題がありません。
しかしこのシフター、無駄に大きいので前方に飛び出したようになるのが、やや不満。ワイヤーも触覚のごとく飛び出します。
フェンダーも取り付けました。フルフェンダーは大げさな気がして、GIANTの純正フェンダー「ESCAPE R FENDER SET」(税込5,250円)にしました。ただし、周囲からはフルフェンダーを熱烈に勧められています。
リアにはキャリアもセット。タイオガのリアキャリア「CAR044」(税込2,940円)です。
キャリアを取り付けたことで、シートポストに取り付けたテールランプが後方から見えづらくなったので、クリップ式のマウントでサドルバッグに取り付けましたが……
おじぎしてしまいました。後方からちゃんと確認できるのですが、なんかかっこうわるいので、なんとかする予定。
あと、忘れてはいけないのがワイヤー類。必要な長さが変わったので、全部貼り直しです。
さて、乗ってみてどうか。まずポジションですが、グリップの位置がしっくり来るように、バーの角度は何度か調整しました。ひとまず「これでいいかな」という位置を見つけ、試走に出てみると……狙った通り、上体が起きた安楽なポジションになります。なんだか、見晴らしも良くなったみたい。そのせいか、乗っていてとても穏やかな気持ちになります。上体が起きることで、逆に尻や腰への負担が心配だったのですが、ESCAPE R2(2010)純正のサドルはかなりクッション性があり、今のところとくに問題はないようです。
上体が起きてドカッと座るポジションになった一方で、タイヤは標準の28Cのまま。段差を乗り越えるときなどは、少し気を遣ってやる必要がありそうです。乗り心地自体は、サドルのおかげもあって良好です。
いろいろパーツが増えたわりには、乗った感じは相変わらず軽いです。川沿いのサイクリングロードを18km/hくらいで流してもよし、車道を25km/h程度で走ってもよし。もちろん、実際の重量自体は重たくなって、持てば実感しますけど。
意外だったのは上りがラクに感じたこと。バーの手前を軽く引きつけるように握りながら、軽いギヤでクルクル回しながら坂を上っていくと、以前より(速くはないが)ラクに上れるような気がします。上体が起きた姿勢がそう思わせるのでしょうか。
フェンダーの効果も(当たり前だが)十分。さっそく雨に降られましたが、跳ね上げが無くて快適でした。
一方、幅の広いプロムナードバーにしたことで、極めて狭いところでの取り回しは、若干悪化しました。川沿いのサイクリングロードの、やけに意地悪なクランクとか、そういうやつです。まぁ、これは仕方がないですね。
というわけで、軽快さはそのままに、実用度と「ユルさ」を身につけた、長期インプレ車のESCAPE R2。今後はサイドバッグを導入する予定です。
(須貝弦)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。