まえばし赤城山ヒルクライムに参加してきました。



タイムは聞かないでください。ふつうの人の倍かかりました。「遅くても足をつくことなく楽しく上りきる」がモットーなのですが、今回は序盤でちょっと調子に乗ったせいか、事前のエネルギー補給が足りなかったのか、15km弱のところでお腹が空いてしかたない感じになり、しかもダブルボトルで臨んだのに水がドリンクが枯渇してノドが乾くし……で、パッタリと止まってしまいました。まさかヒルクライムレースの途中で、自販機見つけてスポーツドリンク買うことになるとは……。タイムが遅いことよりも、そういう事態を招いたことに不甲斐なさを感じる結果となりました。


コースは、前半は「余裕じゃん」、後半はところにより「君は美ヶ原か!?」という感じでした、ええ。あと、「前半暑い」。


というわけで、ここからはレース本番以外のことを書きたいと思います。


ヒルクライムレースの例に漏れず、受付は前日。場所は屋内トラックのグリーンドーム前橋です。



立派な施設でした。ここで行われるトラックレースも見てみたいものです。


受付と同時に検車も行われまして、ハンドルの固定やクイックの締め具合等々チェックされ、合格するとステッカーを渡されました。そのステッカーを自転車に貼って出走することになります。


受付が済んだら前橋駅近くのホテルにチェックインし、駅前を散策しつつ食事をするところを探してみます。



私を迎えたのは全国有数のシャッター通りでした。土曜日の18時台でこの人気のなさ。流行っていそうなお店がわからず、どこで食事をしようか、見当がつきません。前橋駅周辺の空洞化をリアルに感じることとなりました。


そんな中、馬場川通りというところだけはちょっと雰囲気が違っていて、若い人がやっていそうなお店も何件か見受けられました。


馬場川通り沿いに「セマクテ」というタイヌードルのお店を発見。グリーンカレーがあったので、入って食べてみました。



グリーンカレー、500円。ちゃんとボリュームもあって美味い。


翌朝3時過ぎに起床し、5時半頃に出発してメイン会場に向かいました。メイン会場は合同庁舎のあるところなのですが、これが駅前から4kmほどと微妙に離れています。しかし沿道にはすでに多くの警備員が配置されており、自転車の車列をメイン会場へと導いてくれました。また、メイン会場へと向かう参加者の車列のマナーも良いものでした。


メイン会場は十分な広さがあり、約2400名の参加者がとくに混乱もなく収まっていたと思います。選手の整列はクラスもゼッケンも関係なく「先着順」となっていました。予定時間より早く整列が開始されていたことが会場の混雑緩和に役立ったかもしれません。その一方で、早く並ぶつもりが思いのほか後のグループになってしまった人も多かったでしょう。あと、トレイの行列があんまり長くなかったですね。これも重要。


でも日が昇るとさすがに暑かったです。これはスタートしてある程度標高が上がるまで変わりません。


スタートして計測開始地点まではゆっくりと走行、そして上細井町の交差点の先から計測開始!沿道にはたくさんの地元の皆さんが出てきていて、声援を送ってくださいました。スタートから数kmはふつうに街中で人家がありますので、路地には警備員が配置されていました。家と家の間の未舗装の細い路地にさえ、警備員。この徹底ぶりはすごかったです。


ゴール後、事前に預けた下山用装備の荷物を取りにいくのですが、その場所がゴールからさらに数km離れた「大沼」湖畔だったのが、フィニッシュ後のヘロヘロの肉体には少々きつかったですが、もたもたしていると下山誘導の最終組に間に合わず回収車で下山になるので、頑張りました(笑)


下山誘導は途中で強制休憩が入るなどしっかりしたものでした。街に下ってくると交通規制も解除されるのですが、信号がいくつか続くと、人生でも経験のない「自転車渋滞」にはまることに。おそらくこれは想定外だったのではないかと思います。しかし、下山中も路地や交差点にはしっかり警備員が配置され、安全が確保されていました。


そんなわけで、第1回目からかなり気合いの入った運営となっていた、まえばし赤城山ヒルクライム。おそらく他のヒルクライム大会をかなり研究し、頼れるリソースにはしっかり頼った結果、このすばらしい運営が実現したのでしょう。


ひとつ心配なのは、この充実した運営にはコストがかかっているはずで、それに見合った経済効果があったのかどうか……という点ですね。


(須貝弦)


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