どれくらいの需要があるのかわからないけれど、東京・町田周辺のロードバイク・クロスバイク向けサイクリングコースを紹介していくシリーズ。今回の目的地は、町田からちょっと飛び出して、お隣の横浜市青葉区にある「寺家ふるさと村」に行ってみましょう!
前回に続いて今回も、里山をめぐります。
※この記事は随時アップデートされる予定です
寺家ふるさと村ってどんなところ?
今回紹介する「寺家(じけ)ふるさと村」は、横浜市青葉区にある里山保全地域です。横浜市といっても、町田市の東側である鶴川駅から近いところにあり、鶴見川沿いからはもちろん、町田駅周辺からも恩田川と鶴見川を通って行くことができます。
鶴見川の支流である寺家川に沿って田畑が広がっており、それがまとまったエリアとして保全されているのが特徴。春夏秋冬、いつ訪れても飽きることがありません。
●鶴川駅から
距離:ぐるっとまわって9kmちょっと
こんな人におすすめ:鶴川周辺にお住まいの、クロスバイクやロードバイクを買ったばかりでとりあえず周辺を探索したい人。定点観測的な「ひと息つける」ポタリングとして。
●町田駅から恩田川経由
距離:片道25km(ヨドバシカメラ マルチメディア町田起点)
こんな人におすすめ:少しずつ距離を伸ばし、行動半径を広げたい人。のどかな風景が好きな人。または定点観測的な「ひと息つける」ポタリングとして。
●町田駅から成瀬街道経由
距離:片道10km(ヨドバシカメラ マルチメディア町田起点)
こんな人におすすめ:気分転換と定点観測を兼ねた「ひと息つける」ポタリング。適度なアップダウン入り。
リンク: 北部農政事務所 横浜ふるさと村 「寺家ふるさと村」(青葉区寺家町)について
観光地ではないので静かな時間を楽しもう
寺家ふるさと村はあくまでも里山保全地域であり、観光地ではありません。農繁期には作業している方も多いですし、水が張られた水田や畦道に入ったり、生き物を捕まえたりするのはやめましょう(かつて訪れる人々による“乱獲”が問題になりました)。
里山の風を感じながらひと息つこう
青い扉のコーヒー屋さん
寺家ふるさと村エリアでひと息つきたいなら「ブルードアコーヒー」がおすすめです。もともと焙煎工場だったところが、小さなカフェとなっています。テラス席もあり、里山の風を感じながらのコーヒータイムが楽しめます。
リンク: ブルードア コーヒー (BLUEDOOR COFFEE) – こどもの国/コーヒー専門店 [食べログ]
お手洗いはないので、下で紹介している「四季の家」へ。
休憩できる野菜直売所
寺家ふるさと村には、休憩できる直売所もあります。それが「南」です。野菜の直売だけじゃなく、マフィン、かき氷、豚汁、ジュースなども味わうことができます(季節による)。
リンク: @jike_minami • Instagram写真と動画
リンク: 直売所「南」の営業日案内
寺家ふるさと村 四季の家
「四季の家」は、寺家ふるさと村の総合案内所的な施設。ガイドツアーやワークショップなんかもやっています。
和食レストラン「寺家乃鰻寮」が併設されています。
また、誰でも利用できるお手洗いがあります。
リンク: 寺家ふるさと村 四季の家
鶴川駅からなら三輪の里山を抜けていこう
鶴川駅から寺家ふるさと村へは、自転車だと近すぎるかもしれませんが、気分転換にはよいでしょう。
ただ、同じルートを行って帰ってくるだけではつまらないので、行きは町田市三輪町の里山を経由します。こちらは、こじんまりした雰囲気です。ちょっと急な下り坂があるので、そこだけ気をつけてください。
ルートラボのマップを貼っておきます。
下の動画は、そもそもは寺家ふるさと村を説明したものではありませんが、走行しているのは三輪〜寺家ふるさと村です。
町田駅周辺からなら恩田川経由が面白い
町田駅から自転車で寺家ふるさと村に行くなら、少し遠回りですが、恩田川〜鶴見川と進んでいくのが面白いと思います。片道25kmほどなので「目指せ50km」といったところでしょうか。
恩田川沿いも、なかなかのどかな風景が広がっています。ただし、このルートの川沿いは狭いところ、車道を横断するところもあるので気をつけてください。
なお、町田駅周辺から恩田川へ向かう道は、どこを通ってもやや坂がきついです。行きは下り、帰りは登りになります。こちらもルートラボのマップを貼っておきますが、通行しやすさを優先して、少し遠回りで線を引いています。
坂道が苦でないのであれば(とくに帰り道)、境川〜恩田川の移動は成瀬駅経由とすると、ルートとしてはシンプルになります。
町田駅から直行したいなら成瀬街道経由で
町田駅から寄り道せずに寺家ふるさと村まで自転車で出かけてみたい場合は、成瀬街道経由でどうぞ。車道走行に問題がない方であれば、速いです。適度なアップダウンもあります。
恩田川と成瀬街道は近いところを通っているので、両者を組み合わせたり、行き帰りでルートを変えてもよいでしょう。恩田川沿いを進んで青葉台駅前経由で……というルートも考えられます。
また、前回の記事で紹介したルートで図師まで行って、鶴見川経由でも向かうことができます。
いろいろなルートで何度か通って、自転車で「土地勘」を身につけるのもよいですね。
関連カテゴリー: 鶴見川サイクリングロード(鶴見川サイクリングコース) – CyclingEX
カテゴリーアーカイブ: 【ロードバイク】町田のサイクリングコース【クロスバイク】 – CyclingEX
(Gen SUGAI)
[最終更新:2019年2月21日]
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。