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Felt Bicycles(フェルトバイシクルズ、以下「Felt」)のロードバイク「FR」シリーズは、レースを筆頭にライダーが高いパフォーマンスを発揮する用途に最適化されたロードバイクです。今回は、カーボンフレームのミドルグレード「FR5」、アルミフレームの「FR30」、そしてエントリーモデルとなる「FR60」の3種類を順にインプレッションします。
2016年の夏に2017年モデルとして発表された、FRシリーズ。前作「F」シリーズは軽量ながら質実剛健で、高い実力をもつピュアなロードレーサーでした。現行FRシリーズへのモデルチェンジに際しては、プロが満足するレーシングフレームという基本線は守りつつも、よりオールラウンドな性格に生まれ変わっています。
まず最初にインプレッションするのは、ハイモジュラスカーボンを使用したミドルグレードフレームを採用し、メインコンポーネントはシマノ・105をアッセンブルする「FR5」(税別248,000円)。インプレッションライダーは、2018年シーズンまで実業団チーム「ウォークライド・バイク」に所属しJプロツアーを走った高田雄太さん(たかだフレンド)です。
●剛性と振動吸収性のバランスにすぐれ扱いやすいロードバイク
FR5の第一印象は、とにかく「乗りやすい」。
大口径のBB386を採用していて、実際BB周りはかなりボリュームがある形状をしています。乗ってみると、確かにBB周辺の剛性の高さは感じますね。ただ、固すぎて困るというようなことはありません。
また、バックはブレーキをチェーンステーではなくBB付近に設けることでチェーンステーの設計の自由度を高め、すぐれた振動吸収性能を実現しています。乗った印象は「明らかにバックが柔らかい」というよりも、振動を吸収しつつ路面はしっかり捉えてくれるというものです。ミドルグレードの完成車なのでやや重量はありますが、走りはよいですね。
コーナリング時にはニュートラルでクセのないハンドリング性能を体感できますし、ヘッド周りの剛性がしっかりしていてブレーキングの際に不安を感じないのも好印象でした。
●日本仕様のFR5は「フル105」であることも特徴
モノとしてのFR5を見ると、やはりシマノ・105をフルに採用しているのは大きいです。エントリー〜ミドルグレードのカーボンバイクですと、クランクやブレーキにシマノ以外のものが使われていることも多いのですが、このFR5は日本限定仕様として105の採用率を高めているのは好感がもてます。
DEVOX製のホイールはチューブレスレディなので、後々少ない追加投資でチューブレス化できるのも利点でしょう。
ジオメトリーは、最近のロードバイクとしてはヘッドチューブが短めです。それでも、2016年までのFシリーズよりは少し長くなっていて、短すぎるということはないと思います。ビギナーがFR5からロードバイクに乗り始め、慣れてきてから「もっと前傾姿勢をとりたい」と思ったとき、ちゃんとハンドル位置を下げられるというメリットもあります。
実際にロードバイクを購入する人は複数のサイズを買うことはないので実感しにくいかもしれませんが、フレームサイズによってヘッドのベアリングサイズが変えてあるので、どのフレームサイズでも最適な性能を得られます。
●ロードレーサーを基本としつつも特化しすぎない懐の深さ
近年のロードバイクは、カテゴリーが細分化されて、何かひとつの性能に特化したものも増えていますが、FR5は「ロードレーサー」を基本としつつも、ひとつの乗り方・楽しみ方に限定されない懐の深さをもっているのが魅力ではないでしょうか。
将来的にホイールを交換したりコンポーネントを載せ替えたりして(電動コンポにも対応)、乗る人といっしょに成長できる、そんなロードバイクですね。
■Felt FR5 日本限定モデル
フレーム:UHC Advanced カーボン
フォーク:UHC Advancedカーボンモノコック、カーボンコラム
メインコンポーネント:シマノ・105
タイヤ:700×25C(28Cまで装着可能)
フレームサイズ:47、51、54、56
価格:248,000円(税別)
■インプレッションライダー:高田雄太(たかだフレンド)
東京都町田市のプロショップ「たかだフレンド」の二代目。クラブチームを有するショップだが、自身は2012年シーズンにプロチームの「キャノンデール・スペースゼロポイント」に加入、Jプロツアーに参戦し研鑽を積む。2015〜2018年の4シーズンは、ウォークライド(ウォークライド・シクロアカデミア→ウォークライド・バイク)に所属した。2019年シーズンは、クラブチームの運営を重視する予定。