カタログのコピーには『名作「FCR」を彷彿とさせる』とありました。GIANT(ジャイアント)が、街乗りに特化したフラットバーロードバイク「FORMA(フォーマ)」を発表しています。
かつて「FCR」というフラットバーロードバイクがあった
GIANTには、2002年モデルから2015年モデルまで「FCR」というフラットバーロードバイクがありました。
メッセンジャーなどがロードバイクをフラットバーにして乗るのが流行っていた2002年当時は、だいぶ話題になったと記憶しています。
「TCR」のエアロバージョン用フレームや、TTバイク「TRINTY」のアルミフレームなどをベースとし、ときにはカーボンフレームなども出しつつ、13年間販売されました。
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FORMAのコンセプトは「街中最速」
昔話はともかくとして、惜しまれつつ消えたFCRを継承する、新たなフラットバーロードバイクが、この「FORMA」です。そのコンセプトは明快で「街中最速」。クロスバイクとも通常のロードバイクとも異なる独特のジオメトリーを採用したALUXXアルミフレームは、横から見たときの面積が広く、わかりやすい「エアロっぽさ」を実現。ストレート形状のアルミフォークを組み合わせることで、シャープなルックスとなっています。
入門用にはちょうど良いスペックと価格
メインコンポーネントは、シマノ・クラリスを搭載。クランクセットがPROWHEELであったりブレーキがテクトロであったりと、随所にコストダウンは図られていますが、街中を走り回るには十分なスペックでしょう。タイヤは700×28Cの「GIANT S-R3」で、GIANTとしてはESCAPE R3やRX3などと同じサイズですから、街乗りにはぴったりです。
カラーはマットシルバーとマットブラックの2種類を用意。個人的にはマットブラックがかっこいいと思いました。
フレームサイズは465(XS),500(S),535(M)mmの3種類で、重量は10.0kg(500mm)となっています。
価格は74,000円(税別)です。
製品情報: 2019 Giant Bicycle [FORMA]
リンク: Giant Bicycle
このFORMA、フラットバー前提のジオメトリーとなっているように見受けられるので、個人的には、ドロップハンドルに換装するよりもフラットバーのまま乗り続けるのが良いように思います。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。