2015年に電動アシストロードバイク「YPJ-R」をリリースしたヤマハ発動機から、フラットハンドルのニューモデル「YPJ-C」が発表されました。
YPJ-Rが登場したときから、待ち望む声も多かった、フラットハンドルモデル。
ついに、登場です。
いわゆる「ロードバイクマニア」からは拒絶反応も多かったYPJ-Rですが、蓋を開けてみれば、世代を超えて楽しめる、夫婦や親子の体力差を埋められるといったメリットが浸透。他の電動アシスト自転車からの乗り換えや、スポーツサイクルユーザーが興味を持ってン台目として購入するといったニーズもあり、年間1,000台という販売目標は前倒しでクリアしたとのこと。
そして次のステップとして、より多くの人にとってとっつきやすい、フラットハンドルモデルが登場したというわけです。ヤマハではクロスバイクと称していますが、キャリパーブレーキなので実態はフラットバーロードでしょうか。しかし、ホイールベースが長めのアルミフレームに700×28Cタイヤを履き、シマノ・ソラのフラットバー用シフトレバーを搭載したYPJ-Rの乗り味は、確かにスピード系クロスバイクのそれに近いものがありました。
また、シティサイクルタイプの電動アシスト自転車よりも自然なアシストフィーリングは、YPJ-Cでも健在。ギアは軽めの設定になっていますが、漕ぎ出しでのアシスト力はむしろ感じやすいように(自然な範囲で)リファインされています。スピードに乗ってしまえばアシストなしでも大丈夫な軽快さは、相変わらずです。
フレーム&フォークは、28Cタイヤを標準装備するにあたり、25Cが標準だったYPJ-Rから主にクリアランスの面で変更が加えられています。
細かいレポートは別の機会に記すとして、まずは簡単なスペックとカラー、価格の紹介です。
発売日:2016年10月27日
メーカー希望小売価格:199,800円(本体185,000円+消費税14,800円)
販売計画:5,000台(年間/国内)
タイヤサイズ:700×28C
フレームサイズ:XS、M
車両重量:XS=16kg、M=16.1kg
一充電あたりの走行距離(標準パターン):
「HIGH」モード=14km
「STD」モード=22km
「ECO」モード=48km
バッテリー:リチウムイオン電池
電圧/容量/充電時間:25.2V/2.4Ah/約1時間
メインコンポーネント:シマノ・ソラ
カラー:マットブラック、ピュアホワイト
詳しくは、ニュースリリースと製品サイト、また、YPJ-R登場時の記事もあわせてごらんください。
情報源: スポーツ電動アシスト自転車「YPJ」シリーズ新モデル クロスバイク「YPJ-C」を発売 気軽にスポーツ自転車の爽快な走りを楽しめる電動アシストクロスバイク – 広報発表資料 | ヤマハ発動機株式会社
情報源: YPJ-C – YPJ,YAMAHA | ヤマハ発動機株式会社
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(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。