昨日の記事に出てきた「汁守神社」、変わった名前ですよね。でも汁物だけじゃないんです。「飯」もあります。
「飯守(いいもり)神社」です。
汁守神社は川崎市内、飯守神社は尾根を越えた先の町田市内。間をつなぐ鶴川街道はお世辞にも走りやすいとは言えませんが、距離的にはすぐ近く。
石段を登ると、木の鳥居があります。
よく見ると汁守神社にある木の鳥居と同じような形状をしています。両部鳥居と言うそうです。広島の厳島神社や、箱根・芦ノ湖の箱根神社にあるのが有名です。
立派なケヤキ。市の市保護樹木とのこと。
さて、黒川の汁守神社は府中にある大國魂神社に汁物をあつらえ運んだと言われていますが、もうおわかりのように、ご飯を担っていたとされるのが、この飯守神社です。
大國魂神社のくらやみ祭は、つい先日終わったばかり。お清め・お祓いに用いる海水を品川沖から汲んでくるのところから祭がはじまります。もし汁守神社・飯守神社が現代でも大國魂神社の神事に関係していたとしたら、どんな風景になるのでしょう。
近くに、こんな鳥居と祠もあります。
近年リニューアルされたようです(以前は鳥居がなかった)。
※周辺は狭い坂道や農道が多いので、通行には十分ご注意ください
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。