岡山県の岡山電気軌道が本日(14日)から、自転車を車内に積載可能な路線バスを投入するそうです。
このバスは、玉野市の宇野港や瀬戸内海の島々などを舞台に開かれている「瀬戸内国際芸術祭」や、岡山の魅力を全国に発信する大型観光キャンペーンの開幕に伴って、自転車を利用する観光客の利便性を向上させようと、岡山電気軌道が導入しました。グループ会社の和歌山電鉄の駅長を務めていた三毛猫の「たま」をデザインしたバスを、自転車2台が積めるように改修しました。
情報源: 自転車積める路線バス 14日から運行 岡山 | NHKニュース
岡山電気軌道(岡山市中区徳吉町)は新岡山港線(岡山駅東口―新岡山港間)を走る路線バス1台の車内に、自転車2台を積載できるスペースを設けた。14日から運行する。
情報源: 路線バス車内に自転車用スペース 岡電、新岡山港線で1台運行: 山陽新聞デジタル|さんデジ
平日は1日3往復、土日祝日は1日2往復の運行で、自転車を載せるには予約(空きがあれば当日でも利用可能)と自転車料金100円が必要になるとのこと。
なお、自転車を積み込むことができるのは、「岡山駅東口」と「新岡山港」のみです。
積載できる自転車の条件や運行ダイヤ等の詳細は、岡電バスのWebサイトとPDFでどうぞ。
リンク: 岡電バス
リンク(PDF): 自転車積載ラック設置バスについての案内
ちなみに、岡山電気軌道が属する両備グループとして見ると、自転車が積載できるバスは近年で2例目。
両備バスが「SAIBUS」という、デッキ付きのバスを運行しています。
関連記事: 両備グループ100周年で自転車が積載できるバス – CyclingEX
両備グループ100年の歴史の原点、「けえべん(軽便)」の名で愛されている西大寺鐡道の車輌をバスで蘇らせました。
情報源: 両備バス|さいバス(SAIBUS)
昔の、荷台が付いたディーゼルカーを再現したデザインが特徴で、その荷台部分に自転車を積載可能です。特定の曜日限定ですが、岡山駅〜西大寺間を走っています。
岡電バスと両備バス、同じグループですし、どちらも岡山駅発着なのですから、このふたつの「自転車も載せることができるバス」がリンクすると、もっと良いと思いました。
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(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。