日本民間放送連盟ラジオ委員会が、3月21日から4月10日までの間、民放ラジオ101局の統一キャンペーン「スマートペダル・プロジェクト」なるものを展開しているそうです。すでにラジオCMを聞いた方もいることでしょう。

日本民間放送連盟ラジオ委員会は3月21日から4月10日、民放ラジオ101局統一キャンペーン「スマートペダル・プロジェクト」を実施している。同キャンペーンは、近年の自転車ブームの中、基本的なマナーを呼び掛け、安全運転とサイクルライフの楽しさを啓発する社会貢献型のキャンペーンを目指している。キャッチコピーは「グッドマナーで、自転車ライフは、もっと楽しくなる。」

情報源: 民放ラジオ101局が 「スマートペダル・プロジェクト」開始 – 電通報

この「スマートペダル・プロジェクト」がYouTubeで公開している動画をはじめとして、いろいろ意味不明なんです。

スペシャルムービーのロングバージョンには、こんなシーンが登場。

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あ、なんか良さげな店……。

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……って、そのまま屋台飲みに突入してどうすんだ。

「あれはたぶんノンアル(ジュースとウーロン茶らしいですが、私には確認できず)」
「飲酒運転は犯罪と書いてある」
「押し歩いて帰ろうとしている」

等々、言い訳できるポイントはいろいろ用意されてはいますね。

そして、スペシャルムービーのショートバージョン。

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なぜ、歩道をダンシングですっ飛ばしていく。

これらのシーンは当初、スマートペダル・プロジェクトのトップに埋め込まれて自動再生されるムービーに登場していました。

リンク: 民放ラジオ101局統一キャンペーン「スマートペダル・プロジェクト」特設サイト

もちろん、公開当初から「これはちょっとおかしいのでは?」という声は挙がり、トップに埋め込まれたムービーに関してはシーンが差し替えられているようです。

結果として、自転車を押し歩いているシーンがやたら多くなっていますが。

そしてYouTubeには、今現在も、屋台飲みや歩道爆走を含む動画がアップされ続けています。

つまり小手先の修正というわけですね。トップに埋め込まれたムービーのシーンを差し替えたのは評価できますが、YouTubeで公開し続ける意図がわかりません。屋台飲みのシーンがあるロングバージョンについては、今でも「スマートペダル・プロジェクト」特設サイトの下の方に埋め込まれています。

おそらく、『マナーを理解して、より安全で楽しく、スマートな自転車ライフを。』という趣旨にはまったく問題ないのだから、これくらい大した問題ではないだろう——という考えなのでしょうね。放送業界の方々らしいといえば、らしいですけど。

(Gen SUGAI)