ヤマハ発動機が、明日から一般公開される「東京モーターショー」において、電動アシストMTB「YPJ-MTB CONCEPT」を出展しています。
概要は下記の通り。
モーターアシストと高性能自転車のハイブリッドによる、フィールドを選ばない大人が楽しむ電動アシストマウンテンバイク。電動ユニットの存在感を際立たせる発進・加速・登坂性能と、電動ユニットの存在を感じさせないデザイン性を両立。フィールドで安心して楽しめるよう、400Whの大容量バッテリーや多機能メーターを装備しています。「“楽(ラク)”する道具から、“楽しく”スポーツする趣味材」へ。電動アシスト自転車の機能を再定義し、新たな価値とシーンを演出する「YPJ」のMTBタイプのコンセプトモデルです。
リンク: 第44回東京モーターショー2015 ヤマハブース概要 – 広報発表資料 | ヤマハ発動機株式会社 企業情報
今朝の記事でも触れていますが、ヤマハ発動機といえば先日、電動アシストのロードバイク「YPJ−R」を発表したばかり。そのMTB版コンセプトモデルというわけです。
ターゲットはこれから始める人。ヤマハの新電動アシストスポーツ自転車「YPJ−R」 | CyclingEX
ヨーロッパでは近年、電動アシストのMTBが確かな地位を築き始めているようです。
GIANTはヤマハのユニットを搭載した電動アシストMTBを、ヨーロッパで発売。
Full-E+ 0 (2016) | Giant Fahrräder | Deutschland
TREKのこちらのモデルはBOSCH製ユニット。
メリダもBOSCHやシマノのユニットを採用した電動アシストMTBをヨーロッパに投入しています。
BIG.SEVEN eLITE 300 – E-BIKES – Merida Bikes Österreich
現状では日本のメジャーなメーカーから、電動アシストMTBは発売されていません。電動アシストロードバイク「YPJ−R」もそうですが、マーケットが小さくて口うるさい日本市場に、この手のものが受け入れられるかどうかも、まだ未知数。また、日本の法規に沿う形でのアシスト設定で、威力が発揮できるかどうかもわかりません。
しかしこの、MTBが好きな人なら「一度は乗ってみたい」「乗ってから、アレコレ言いたい」と思わせる1台ではないでしょうか。いや、残念ながら東京モーターショーでは乗ることはできないのですが……。
第44回東京モーターショーは、11月8日(日)まで開催されます。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。