JAMISのロングセラーモデル、クロモリロードの「QUEST」シリーズの2016年モデルが発表されました。初代の発表は1988年で、マイナーチェンジを繰り返しつつ、ヘッドチューブが長くBBハイトが低い現在のスタイルが出来上がっています。
まずは、ベーシックグレードとなる「QUEST SPORT」。
クラシカルなクロモリフレームですが、ヘッドチューブを長くとったスローピングデザインが特徴です。チューブは4130クロモリ。
ヘッドチューブが長いということは、それだけハンドルの位置が高くできるということ。
メインコンポーネントは、シマノ・クラリス。ギアは前2×後8段の16速です。
こちらの「Cadenza Rose」カラーの車体は、いちばん小さな48cmサイズ。
QUESTは原則としてキャリアダボ付きなのですが、48cmサイズのみキャリアダボがありません。
サイズ設定は48、51、54、56cmで、48、51、54の「Cadenza Rose」カラーのみ、女性ユースを念頭にジオメトリーとパーツスペックが一部差し替えられています(もちろん小柄な男性でも乗車可能)。
価格は、以前紹介した2015年モデルよりはアップして、93,000円(税別)となっています。
続いて、ひとつ上のグレードである「QUEST COMP」。
メインコンポーネントは、リア9速のシマノ・ソラです。
チューブはレイノルズ520。
QUESTシリーズは、両モデルとも700×25Cタイヤを標準装備。ブレーキもロングアーチです。
ステムの高さを簡単に調整できる「ATS」を採用しています。
「QUEST COMP」のサイズ設定は、48、51、54cm。価格は129,000円(税別)です。
このQUESTシリーズ、「ロードバイクが欲しいけれど、レースに出たいわけではない」「予算に限りがある」「普段使いもしたいし、週末は遠くまで行きたい」——そういった、よく聞く話だけど、冷静になって考えると欲張りなニーズをしっかり受け止めてくれる、そんな1台と言えるのではないでしょうか。
リンク: Jamis Bicycles – ジェイミスジャパン – Mountain Bikes, Road Bikes, Street Bikes
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。