【ROCKBIKES × CyclingEX タイアップコンテンツ】
2015年9月、大阪の中心部である南船場にROCKBIKESのコンセプトストアがオープンしました。店舗の運営を手がけるのは、大阪に2店舗を構えてきたK&M CYCLE。ストリートのための自転車を手がけるROCKBIKESと、レースやスポーツだけではない自転車の楽しさを提案してきたK&M CYCLEによる、新しい試みです。
ROCKBIKESの送り出す自転車は、ストリートを強く意識して「最高にカッコイイ自転車を製作する」という明確なコンセプトが共感を呼び、日に日に注目度が増しているのは前回の記事でもお伝えした通り。
ROCKBIKESは品質維持のため年間生産台数を3,000台に限定してます。この少なさは日本人スタッフによる行き届いた検品体制からくるものであり、取扱店をやみくもに増やそうというスタンスでもないため、実車を見る機会が限られるということにもつながっています。しかもあっという間に完売してしまうROCKBIKESですから、なおのことです。
そこで登場したのが「ROCKBIKES コンセプトストア」です。現行ラインナップをカラー、サイズともに豊富に取り揃え、実車を確かめることができるだけではなく、ROCKBIKESが持つ世界観に触れることができる——そんな場所が、新たに誕生しました。
ROCKBIKESがコンセプトストアを立ち上げる意図について、ROCKBIKESを開発・販売するNYCのセールス担当・吉江章光氏は次のように話します。
「ROCKBIKESは始まって3年程の歴史の浅いメーカーですが、おかげさまで世間での認知も上がってきており、マーケットでのイメージも悪くはありません。しかし、マーケットでのイメージと弊社が提供したい価値観、人生観にまだまだズレがあるとも感じています。ただ販売するのではなく、その製品の背景にある弊社の想いまでオーナー様にお伝えしたく、コンセプトストアを立ち上げました」
ROCKBIKESの世界観は独特で、昼よりも夜、サイクリングロードよりガレージが似合ってしまうような、他の自転車ブランドとは大きく異なるメッセージを発しています。
「弊社の考え方・想いはカタログやホームページに掲載しておりますが、端的に申し上げますと、本質的な格好良さの追求が弊社のテーマです。大手メディアや有名海外ブランドが提唱するような健康的・体育会系的な格好良さではなく、より文化的・知的な自転車の魅力を、製品と店舗を通じてオーナー様と共有できればと思います」(吉江氏)
そんなROCKBIKESのパートナーとなるのは、K&M CYCLEです。堺市の上野芝に店舗を構え、レースとは異なるベクトルで自転車の楽しみを提供してきました。確かな技術とフレンドリーな接客で、多くのユーザーに愛されるショップです。その新店舗として南船場に出店、2フロアのうち、道路に面した1フロアをROCKBIKESのコンセプトストアとしたのです。
ROCKBIKESコンセプトストア(K&M CYCLE 南船場店)は、大阪市営地下鉄の堺筋本町駅から徒歩5分ほど。南久宝寺町問屋街のアーケード街に建つビルの中にあります。
エントランスを入ると、そこにはROCKBIKESの各モデルが勢ぞろい。気になる自転車を実際に見ることができるます。複数のサイズが置いてあるので、サイズフィッティングも安心です。個性的なジオメトリーのROCKBIKESを選ぶにあたって、これは重要なファクターと言えるでしょう。カラーも写真で見るとの実車を見るのとでは、大きく違います。
また、ROCKBIKESを開発・販売するNYCが手がけ、ROCKBIKESの各モデルとも相性抜群のパーツブランド「SIXTH COMPONENTS」の製品も豊富に取り揃えてあるので、実車を見ながら、同時にカスタムのイメージを膨らませることだって可能です。
K&M CYCLEの新店舗、そしてROCKBIKESのコンセプトストアであるこのショップを、南船場という場所に出す理由はなんでしょうか。店長の立具幸紘氏は「上野芝の店舗は隠れ家的に展開してきましたが、今後はもっと自由で幅広い自転車の楽しみ方を積極的に提案し、共有できる場でありたいと考え、商業的な中心地を選びました」と話します。
そして、なぜK&MサイクルがROCKBIKESと組んでコンセプトストアをやるのでしょうか。
「ROCKBIKESは1号店(上野芝店)のオープン以来、継続して取り扱っているブランドのひとつですが、その理由は他メーカーの同ジャンル・同価格帯の自転車と比べても、クオリティ、そしてスタイルともに高い次元でまとまっている稀有なブランドで、それが私たちの提案したいイメージと合致しているからです。都心部への出店にあたり、ROCKBIKESコンセプトストアを展開できることは、そのまま私たちのコンセプトを視覚的に、直感的にお伝えできる良いツールになると考えています」(立具氏)
K&M CYCLEはスポーツサイクル専門店でありながら、各店舗ともに、スポーツやレースを想起させるものは、ほとんどありません。しかし実際に話をしてみると、スタッフは皆(当たり前ですが)自転車大好き。そして他業種の経験も活かしながら、技術もサービスも高めようとしていると感じます。そんな彼らが一目置くのが、ROCKBIKESなのです。
「“自転車ブーム”という言葉を耳にして久しいですが、依然マーケットはレース出場を至上とするスポーツとしてのジャンルに偏っていると感じます。私たちはオープンから一貫して品質や安全性、メンテナンスの重要性を説く一方で、視覚的な格好良さを求めたファッション感覚のカスタムの提案や、“グルメライド”や“学生サイクリング”といった、自転車をツールとしたイベントの企画等、カルチャーとしての側面も大切にしてきました。スポーツ自転車というジャンルが広く認知され成熟してきたことで、今後ますますニーズは多様化していくでしょう。そんな中で、少しでも多くの方に気軽に自転車に触れて頂き、共に色んな楽しみ方を模索できる場になれたらと思います」(立具氏)
自転車の楽しさを広げること、そこに確かな品質や技術といった裏付けを持たせることを強く意識しているK&M CYCLEは、ROCKBIKESのコンセプトストアを運営するのにぴったりなショップです。そしてこのコンセプトストアは、ROCKBIKESで新たな自転車ライフをスタートさせるのに絶好の場所ではないでしょうか。
「ROCKBIKESの自転車について知りたい、一度試乗してみたいという方はもちろん、自転車の様々な楽しみ方を探している方、自転車を通していろいろなモノや人と繋がってみたい、という方にもぜひ来ていただきたいです。ココへ来たら新しい発見が出来る……というような空間をご用意させていただきます」と話す立具氏。
そしてNYCの吉江氏は「自転車の小売はコモディティ化が急速に進んでいますが、その流れに一石を投じるショップです。既存のマーケットだけでなく、自転車の魅力をまだ自転車を知らないような人に広げるキッカケになればと思います」と、コンセプトストアに期待を寄せます。
近年ショップが増えて「自転車の街」となりつつある船場・本町界隈にあって、このROCKBIKESコンセプトストアが台風の目になることは、間違いないでしょう。
●K&M CYCLE 南船場店
〒541-0058
大阪市中央区南久宝寺1丁目7-10
シャンクレール南久宝寺100
TEL 06-7182-2721
地下鉄堺筋線 堺筋本町駅 10番出口から徒歩5分
11:00〜20:00(水曜定休)
協力:K&M CYCLE http://kandmcycle.blog.jp
提供:ROCKBIKES http://rockbikes.jp/
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。