すでに一部のWebサイトで実写画像も出ているのでご存知の方も多いと思いますが、ヤマハ発動機が新しい電動アシストスポーツ自転車「YPJ」のティザーサイトを公開中です。
※その後ニュースリリースが発表されたので、追記あり
リンク: YPJ | ヤマハ発動機株式会社
2003年の東京モーターショーに「YPJ−01」という電動アシストロードバイクが参考出品されたましたが、ついに製品としての「YPJ」が出る日が近づいてきたようです。もっとも、コンセプトモデルだった「YPJ−01」よりは、ずっと現実的なものになる模様。
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航続距離を長く、アシスト力を強く……というニーズに応えるうちに(それ以前の一時期は軽くなっていったのに)、どんどん重たくなっていって、自転車らしさからはかけ離れていった、電動アシスト自転車。
もちろん、「自転車と共通のインターフェースを持った、しかし自転車とは違う乗り物」と捉えれば、それはそれでアリでした。ただ、もう少し「自転車らしさ」を味わいたいのも事実。
一方で、電動アシストが自転車に新しい魅力を付加したことも間違いありません。自分でペダリングしないと前に進まない、だけどペダリングがアシストされるという、あの独特の感覚。アシストがない自転車とも、そしてアクセルをひねれば加速するモーターサイクルとも違う楽しさがあります。
実際に登場する「YPJ」は、従来の「PAS」の延長線上ではない、電動アシスト自転車を再定義するものだとヤマハ自身が説明しています。おそらく、自転車にある種の精神性や崇高さを求めている人にとっては興味の範疇外でしょうが(同時に製品のターゲットユーザーでも無いでしょう)、私は期待しています。
<2015年9月28日追記>
YPJの第1弾として「YPJ−R」が本日ヤマハ発動機より発表されています。発売は2015年12月10日と予告されています。価格は税込248,400円。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。