GIANT(ジャイアント)のDEFY(ディファイ)は、上位モデルでカーボンフレームを採用したエンデュランス系ロードバイク「DEFY ADVANCED」の設計思想を受け継ぎながら、ビギナーにもとっつきやすい構成としたアルミフレームモデルです。
前傾が緩いポジションと振動吸収性を考慮したフレーム、700×25Cのタイヤ等が、ビギナーのロングライドをサポートします。2016年モデルでは、DEFY 1〜4のラインナップが早々に発表されていたのですが(関連記事)、新たにディスクブレーキを搭載した「DEFY 1 DISC」も登場しています。
アルミのDEFYシリーズは先行発表されたモデルだけだと思っていたので、展示会でこのDEFY 1 DISCを見たときは意外な感じがしましたが、リムブレーキのモデルと同様のスタイルで、なおかつディスクブレーキ専用のセミディープリムホイールが、見た目に迫力を与えています(重量面では不利ですが)。
メインコンポーネントがリア11速のシマノ・105である点は、リムブレーキのモデルと同様。ブレーキはTRPの機械式ディスクで、ローター系は160mmとなっています。
フレームは一見するとDEFY 1もDEFY 1 DISCも同じで、ディスクブレーキ台座の有無だけのように思われますが、やはりディスクブレーキの制動力に対応するための変更が加えられています。
例えばフロントフォークの形状が(ディスク台座の有無以外にも)異なっています。
DIFY 1 DISCのフォークの方が、先端部が強化されているように見受けられます。
続いて、リヤ三角。
シートステー、チェーンステーともに形状が異なっています。とくにリアエンド部は明らかに違っています。
D型断面の「D−FUSE」シートピラーや、700×25Cタイヤ採用といったアルミDEFY上位モデルの特徴は、このDEFY 1 DISCにも当然受け継がれています。
サイズは430(XS)、465(S)、500(M)、535(ML)mmの4種類。重量は9.1kg(465mm)と、やや重たいのは仕方がないところか。
価格は155,000円(税別)。これは「DEFY 1」(税別145,000円)より10,000円高く、カーボンフレームでティアグラ搭載の「DEFY ADVANCED 3」(税別190,000円)より35,000円安いものとなっています。
リンク:ジャイアント
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。