KONA(コナ)のロードバイクを代表するモデルといえば、少なくとも日本においてはクロモリロードの「HONKY TONK」でしょう。その2016年モデルと、新たに登場した弟分的な「PENTHOUSE」の紹介です。
まずはHONKY TONKから。
今までは「胴抜き」と呼ばれるカラーリングだったHONKY TONKですが、2016年モデルは渋いグリーンの単色になりました。
展示会での実車はこんな感じです。グリーンの発色が、なかなか写真では再現できないのですが……。
ヘッドチューブが長めのスローピングフレームです。
トップチューブに入れられた、イラストとモデル名。
チューブは普及価格帯ではおなじみ、レイノルズ・520。
コンポーネントはティアグラとソラのミックス(シフターがソラ)で、リアは9速。フロントギアは50/34Tのコンパクトドライブです。
そしてHONKY TONKの特徴のひとつがタイヤで、700×28Cを採用しています。ふつうのロードバイクが23C、エンデュランス系で25Cが主流ですから、HONKY TONKのタイヤはロードバイクとしては太めです。その分、舗装が荒れたところやフラットダートなどでの安心感はあるでしょう。軽快感が欲しくなったら、後から細いタイヤに交換すれば良いわけで。
このHONKY TONK、価格は122,000円(税別)とリーズナブルですが、クラシカルなだけではなく、見た目にへんに安っぽくて悲しいようなところもなく、なかなか良いバランスを持っているように思います。
ロードバイクが欲しいけど、1台の自転車で街乗りからポタリング、ツーリングまで何でもカバーしたい人にとっては、気になる存在ではないでしょうか。レーサーではない、しかし多様なニーズに応える「ロードバイク」です。
さて、2016年モデルでは「PENTHOUSE」というニューモデルも登場しています。
このPENTHOUSE、見た目はHONKY TONKにそっくり。
カタログで見る限り、ジオメトリーも同じ。
カラーは深みのあるブルー。
トップチューブのデザインも、HONKY TONKに準じています。
こちらは、KONAオリジナルの4130クロモリチューブを採用しているのが大きな違いです。
コンポーネントは、シマノ・クラリス。リアは8速となります。
タイヤは、HONKY TONKと同じく700×28Cです。
PENTHOUSEの価格は、HONKY TONKより2万円安い102,000円(税別)と、少しお求めやすくなっているのもポイント。
「2万円しか違わない」という言い方もできますが、でも2万円あったらどこかツーリングに行って宿泊したりおいしいもの食べたり、輪行で帰ったりできますね。
というわけで、個人的にもかなり気になる、HONKY TONK & PENTHOUSEです。
KONAによる、2015年モデルのHONKY TONKを使ってその世界観を表したビデオがありますので、そちらもぜひご覧ください。
関連記事: ロードレーサーではないロードバイクの魅力を伝えるKONAのビデオ | CyclingEX
また、安価なバージョンとして登場したPENTHOUSEとは逆に、贅沢なバージョンとも言えるニューモデルもあるので、そちらは改めて紹介します。
リンク: KONAWORLD カナダノースショアのMTBブランドKONA
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。
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