愛媛県が主催する「2015春 アクティブシニアスポーツサイクル体験会」が、2015年6月4日(木)〜5日(土)の3日間、愛媛県の3つの会場で順番に開催されました。

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この体験会は、愛媛県長寿介護課が主催するもの。その趣旨については、次のように説明されています。

『アクティブシニアサイクリング推進事業の一環として、高齢者にサイクリングをより身近に感じてもらうために、スポーツサイクル体験会を実施し、サイクリングを通じた介護要らずの健康づくり、生きがいづくり、仲間づくりを育むとともに、高齢者層における自転車新文化の普及促進を図る。』

しまなみ海道を始めとする絶好のサイクリング環境を持つ愛媛県は今、全県を挙げて愛媛を「サイクリングパラダイス」にするために、ソフト/ハードの両面からさまざまな取り組みをしています。今回は、シニアの皆さんにもスポーツバイクでのサイクリングを体験してもらおうというわけ。昨年の秋にも開催されて、好評だったそうです。

今回は4日に東予(今治)、5日に中予(大洲)、6日に西予(松山)という順番で開催されました。そのうち、東予(今治)会場の様子をレポートします。

体験会のために揃えられたレンタルのクロスバイク
体験会のために揃えられたレンタルのクロスバイク

6月4日(木)の早朝、今治市の「はしはま自動車教習所」に揃えられた、たくさんのクロスバイク。今回の体験会に参加される35名のために、申し込み時に記載してもらった身長に応じて、XXS〜Mの各サイズが、サイクリングターミナル「サンライズ糸山」のレンタサイクルから用意されました。

まずはヘルメットを合わせる
まずはヘルメットを合わせる

会場に参加者の皆さんが集まり始めました。まずはレンタルのヘルメットやグルーブのサイズを合わせてもらいます。実はこの体験会、無料です。無料で自転車からヘルメット、グローブまで、すべて揃っています。

参加者やスタッフが集まった
参加者やスタッフが集まった

参加者が揃いました。ご夫婦や、女性のみでの参加も。

講師の渋井氏(左)と門田氏(右)
講師の渋井氏(左)と門田氏(右)

今回講師を務めるのは、愛媛県の自転車新文化推進事業総合アドバイザーの渋井亮太郎さんと、今治在住のプロXCライダー、門田基志さん(TEAM GIANT)。そのほかにも伊予銀行サイクリングチームなど、地元サイクリストから合計15名ほどの実走スタッフが集められました。

渋井さんや門田さんは、しまなみ海道周辺でのサイクリングツアーにおけるガイド業務、ガイドの育成、サイクリングイベントのスタッフ育成などにも関わっています。そのほかの実走スタッフも、サイクリングツアーやイベントでの実務経験が豊富な方たちです。

菅良二・今治市長
菅良二・今治市長

開会にあたって、菅良二・今治市長からのご挨拶。菅市長は自らもサイクリストです。この日は公務の関係で全行程に同行することはできませんでしたが、サイクルジャージ姿で駆けつけ、体験会で実走に出た先にも自転車で立ち寄られるという熱心さでした。

初めてのスポーツサイクルを前に少し緊張
初めてのスポーツサイクルを前に少し緊張

渋井さんから心構えなどについてのお話があったあと、参加者の皆さんが教習所のコースに移動します。二輪のコースを午前中借り切って、ここでスポーツバイクの基本的な扱い方を学びます。まずは、自分の身長にあったサイズのクロスバイクを選びます。

ストレッチでからだをほぐす
ストレッチでからだをほぐす

自転車にまたがる前に、入念にストレッチ。

参加者に目を配る門田さん
参加者に目を配る門田さん

そしていよいよ自転車にまたがり、基本的な操作を練習します。またがる→降りるという動作だけでも、何度も反復します。

反復練習あるのみ!
反復練習あるのみ!

参加者のみなさんは「新しいことにチャレンジする」という気持ちで来られているので、本当に真剣です。ブレーキのかけ方なども、イチからレクチャーします。

いよいよ周回練習
いよいよ周回練習

そして、いよいよ周回練習。ほとんどの方はシティサイクルには乗った経験がありますが、スポーツサイクルは初めてなので、最初はおっかなびっくり。

講師の合図で止まる
講師の合図で止まる

講師の合図で、止まります。このとき、サドルからおしりを抜いてフレームの上に降りられるように練習します。

そして再スタート。この繰り返し
そして再スタート。この繰り返し

講師の合図で再スタート。変速は使わずに、走る・止まる・再び走るという動作を繰り返します。

ギアチェンジを教わる
ギアチェンジを教わる

コースを何周かして発進と停止が問題なくできるようになったところで、変速操作にチャレンジ。さらに周回を重ねていきます。

サドルの高さを再チェック中
サドルの高さを再チェック中

少しでも乗りにくそうにしている人がいれば、実走スタッフがサドルの高さを直すなどのフォローをします。

講師やスタッフがきめ細かくフォロー
講師やスタッフがきめ細かくフォロー

スムーズに乗り降りできているか、ペダルが回せているかなどをチェック。

場合によっては、いったん周回の列から外れてもらって、個別練習も行います。

坂道を走る
坂道を走る

ギアチェンジに慣れてきたら、教習コース内の坂道へ。登りの手前でギアを軽くして、下りに入るときには重くして……という動作を体感。

補給も大事
補給も大事

この日はかなりの良い天気。休憩をはさんで水分補給も忘れずに。

そんなわけで、1時間ほどの練習でだいぶ皆さん乗れるようになってきました。

後編に続く!

シニアがしまなみ海道で学んだ、走った、楽しんだ!愛媛県「アクティブシニアスポーツサイクル体験会」レポート(後) | CyclingEX.

(Gen SUGAI)




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