国道246号の三軒茶屋付近で、バスレーンと自転車通行環境を共用するという話題を覚えていらっしゃいますか?
国土交通省は、国道246号三軒茶屋~駒沢において、自転車通行空間を整備すると発表しています。バスレーンに自転車ナビラインを設置し、自転車と路線とで通行環境を共有する試みです。
引用元: 国道246号三軒茶屋~駒沢でバスレーンに自転車ナビライン設置へ | CyclingEX.
一部区間ではすでに完成していますので、その様子を簡単にお伝えします。
仕事で駒沢大学駅に降り立ったので、そのついでに撮影。したがって残念ながら徒歩です。しかも、雨。この写真は駒沢大学駅西口を出て、国道246号の渋谷方面にカメラを向けたところ。
カメラを反対に振ってみました。
撮影したのは午後で、バスレーンの規制時間帯ではありません。しかし納品活動をしている車などがポツポツと停まっていて、クルマはいちばん左の第一通行帯を通行してもすぐに右に避けなくてはならず、わざわざそこを通行するメリットが少ないので、意外と第一通行帯はガランとした感じになります。ただし、時間帯や場所が違えば、停車しているクルマも多くなることもあります。
交差点の通行を阻害するような停車車両がなければ、3車線きっちりとクルマが埋まっています。
それでも、バスレーンは赤い舗装が施され、その左端に青い自転車ナビライン、ところにより白い自転車ナビマークも描かれているので、インパクトはあるでしょう。
バスレーン規制時間帯(上り7時〜9時、下り17時〜19時)ならまた事情は違うでしょうか。
「無いよりは、いい」タイプの自転車通行環境です。乱暴に言えば「幹線道路に自転車ナビラインを設置した」以上でも以下でもないでしょう。そこがバスレーンである時間帯は1日の中で2時間しかないのですから。
また、個人的にはこういう道路を自転車で通行したいとは思いませんでした(わざわざリスクを負ってまでこの通行環境を“体験”したいとも思っていません)。
実際にこのような道路を自転車で通行する方は、自転車ナビラインの有無に関わらず、停車車両を追い越す際にはかならず後方確認をするようにお願いします。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。