自転車のチェーンには埃や泥、チェーンや摩耗したギア歯の金属片など、さまざまな汚れが付着します。それがチェーンオイルと混ざることで、あの黒くてギトギトな状態が作り出されます。そのまま放っておくと今度は錆が浮いてきたりして、やっかいです。そこで定期的にチェーンの洗浄が必要になってきます。ディグリーザーとボロ布、使い古した歯ブラシでも構いませんが、便利なチェーンクリーニングツールもあります。
例えば、フィニッシュラインのチェーンクリーナー。
緑色のケースの中にディグリーザーを入れて、チェーンを上下から挟み込み、ペダルを逆回転させます。すると、ケース内にあるブラシとディグリーザーによってチェーンが洗浄されるというわけです。
ディグリーザーとチェーンオイルがセットになった「チェーン クリーナー キット」が4,900円(税別)、「チェーン クリーナー」単体が3,800円(税別)です。
フィニッシュラインからはこんな商品も出ています。
その名も「ギア フロス」。
デンタルフロスみたいに、プーリーやスプロケットの掃除ができるというわけです。こちらは51cmのものが20本入って、価格は840円(税別)です。
FINISH LINE フィニッシュライン|クリーニングツール.
さて、チェーンクリーナーは同じようなものが各社から発売されています。
パークツールの「チェーンギャング」は、クリーニングマシン、ケミカル、ブラシの3点セット。
同梱されるケミカルの「シトラスチェンブライト」は、洗浄液として機能するだけでなく必要最低限のグリスをチェーンに残すので、洗浄後そのまま乗ってもOKです。デイリーユースの自転車なら定期的に「シトラスチェンブライト」を使えば良いでしょう。ただ、より良い状態を保ちたいということであれば、ディグリーザーとチェーンオイルを別々に用意するのがベターです。
価格は5,799円(税込)です。クリーニングマシン単体の「サイクロン」は3,618円(税込)で発売されています。
最後に、ペドロスの「チェーンピッグ」。
これ、ブタのかたちをしているんですね。気がつかなかった!
こちらの製品は、プラスチックのケース内に洗浄液を入れて、そこにチェーンを通してクリーニングする点は他の製品と同じですが、プーリーのボルトにフックをひっかけることで、ケースを手で保持しなくても良いのがポイントです。
価格は、本体のみが3,000円(税別)、洗浄液とのセットが4,500円(税別)です。
なお、最近チェーンの洗浄方法について一部でいろいろ話題になっているようですが、ここで紹介したチェーンクリーニングツールのケース内に「第1石油類」を入れるのは絶対にやめてくださいね♪(例えば、日鉱日石のホワイトガソリンは引火点-50℃です!)
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。