ドロップハンドルだけど、ロードバイクではない。
そんな自転車は以前からあって一定のファン層がいたわけですが、近年、シクロクロスバイクの延長線上にあるツーリング車やコミューター、そしてオンロードもオフロードも走りたい、かといってシクロクロスでもない「グラベルロード」などが注目されるようになり「ロードバイクではないドロップハンドルのスポーツ自転車」に対する注目度が上がっているように思います。
そこで、2014年モデルからいくつかピックアップしてみました。
トップバッターは、ジャイアントの「REVOLT(リヴォルト)」シリーズです。
2013年秋に開催された2014年モデル展示会において、かなり注目されていたモデルです。アルミフレーム+ドロップハンドル、そして700×35C以上とクロスバイクのような太さのタイヤ、そしてディスクブレーキを採用しているのが特徴です。
↑機械式ディスクブレーキ採用の「REVOLT 1」は、150,000円(税別)。
↑油圧式ディスクブレーキ採用の「REVOLT 0」は、330,000円(税別)となっています。
ジオメトリーを見ますと、
BB DROP(BBドロップ、BB下がり、ハンガー下がり……等と呼ばれる)が「65mm」となっています。これが同社のシクロクロスバイクだと「60mm」。一般的には、BBドロップの数字が大きい(=前ギアのクランク中心位置が低い)ほうが、安定性が良くなります。ただREVOLTの場合、それほど下げているという感じでもありませんね。また、REVOLTはホイールベースがシクロクロスバイクより長めに取られています。
製品情報は下記からどうぞ。
2014 Giant Bicycle [ BIKES ] X-ROAD PERFORMANCE.
昨年、展示会の直後に紹介したときの記事はこちらです。
GIANT 2014年モデル:ダートもオンロードも高速で駆け抜ける!新ジャンル「REVOLT」シリーズ | CyclingEX.
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。