トレック・ジャパンが、エンデュランス系ロードバイク「Domane」シリーズに、ディスクブレーキバージョンを追加していました。
トレック・バイシクルコーポレーション(以下、トレック)は、ファビアン・カンチェラーラがパリ~ルーベやフランドルのパヴェ(石畳)を制するために開発されたDomaneのディスクブレーキモデル「Domane 6.9 Disc」を発表いたします。
引用元: ディスクブレーキ搭載のDomane 6.9 Discが新登場 | トレック.
Domaneシリーズはもはや説明不要と思いますが、ディスクブレーキと併せて、前後スルーアクスルが採用されているのは大きなポイントでしょう。
Domane 6.9 Discのホイールの固定にはスルーアクスルを使用し、ホイールの取り付け幅をフロント15×100mm、リア12×142mmにしています。これにより、フレームとホイールの結合部に高い剛性を持たせ、正確なハンドリングとコーナーリングを実現しました。また、クイックリリースとも互換性を持たせたことで、ホイールの選択肢を広げています。
通常、ロードバイクと言えば9mmのクイックリリースを用い、オーバーロックナット寸法(エンド幅)はフロント100mm、リア130mmと相場が決まっていました。そして近年のディスクブレーキ化においては、リアのエンド幅を135mmとしたものが多かったかと思います。少し前までのXC用MTBと同じ構成です。また、独自規格のスルーアクスルを採用するメーカーもあります。
Domane 6.9 Discでは、フロント15mm、リア12mmのスルーアクスルとし、しかもリアのエンド幅は142mmとなりました。今どきのXC用MTBと同じ構成です。例えばTREKの29er「Superfly」も、フロント15mm、リア12mmのスルーアクスル、リアエンド幅142mmです。
他社の事例を見ますと、たとえばGIANTのシクロクロスバイク「TCX」シリーズは、上位モデルでフロントに15mmスルーアクスルを採用しています。
ディスクブレーキ付きのロードバイクやシクロクロスバイクでの、フロント15×100mmスルーアクスル、今後も増えそうです。
さて、そのDomane 6.9 Disc、6月上旬発売予定、価格は900,000円(税込)と発表されています。高級車ですが、一度下り性能を試してみたい!
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。