長期インプレッション用のバイクとしてジャイアント(GIANT)のESCAPE AIR 2013年モデルがやってきてから、1年とちょっとが経ちました。同じタイミングでやってきたESCAPE RX3(2013)年モデルともども、まだ借りていられる状態です。とくにAIRのほうは2014年モデルでも継続となっているので、1年乗ってみてどうだったのか、自分の中で整理してみました。
ちなみにファーストインプレッションがこちら。
【ふたつのESCAPE】最初のひとこぎからわかる走りの軽さが魅力の「ESCAPE AIR」
そして今年の8月に書いた記事が、こちら。
2013年モデル RX3のインプレ&AIRとの比較は、こちらです。
【ふたつのESCAPE】乗り手をやる気にさせる快速クロス「ESCAPE RX3」。そしてAIRとRX3、どっちがどうなのか!そして2013年12月現在ではどう思っているかと言うと、上記リンク先に書いたことと、ほとんど変わっていません。乗れば乗るほど「やっぱり、そうだな」と思います。つまり、走りや操作系の質感、そしてスポーツ性で言えばRX3のほうが上です。それでも、AIRの圧倒的な軽さにはヤミツキになる魅力があります。たとえ、パーツスペックが割り切っていても。
というか、このパーツスペックだから、良いのではないかと思います。
結局8月の記事と重なりますが、フレームが軽くてスポーツ性能が高そうなのに、その割り切ったパーツスペックによっていろいろスポイルされてしまっている……それは事実かもしれません。でも、普段着にパット付きのインナーパンツだけ履いて、メッセンジャーバッグを背負って街中をヒラヒラ走っていると、そのお気楽な「軽さ」の前に、いろいろどうでも良くなってきます(笑)
焦げ目の無い竹輪みたいなグリップも、安っぽいSRAM X4のシフトタッチも、「っていうか、これでいいじゃん」っ思えてきます。難しいこと考えずに、この軽さを享受するのがいちばんではないかと。そして気がつくと、街中の移動がとっても楽しくなっているんです。
その気楽さが良いのでしょう、結局のところ、今年1年間でいちばんまたがった回数が多いのは、ESCAPE AIRではないかと思います。
もちろん不満がないわけでは、ないです。調子に乗ってスピードを出しているときに荒れた路面に突入すると、その軽さと上体の起きたポジションのせいで、フロントが「パコーンッ」と跳ねるときがあるのですが、そういう場面に遭遇すると「これ万人(とくに初心者)向きじゃないかも」と思ったりもします。でも根本的には私が調子に乗っていたのがいけないだけで、初心に返れば良い話でしょう。
ひとつ思うのは、この軽さだからこそ、700×32Cが似合うのではないかという気はしているので、一度試してみたいです。
というわけで、AIRは2014年モデルもほぼそのまま継続となったので、今後もちょいちょいと登場する予定です。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。
ピンバック: ESCAPE AIRに乗るときは難しいことは考えないほうが良いらしい | ESCAPE USERS