スポーティーすぎない印象で
幅広い年齢層に受け入れられるCHeRO
「自転車館埼玉」は、JR高崎線桶川駅から徒歩10分ほど、中山道沿いにあるブリヂストンサイクルの専門店です。桶川市は平地が多く、また、荒川サイクリングロードや緑のヘルシーロード(見沼代用水)なども近いところ。そのため、通勤や通学、お買い物といった日常的な利用、そして週末のスポーツ走行など、多くの人が自転車を活用し、楽しんでいる街です。そして、桶川のサイクリストのさまざまな相談に乗っているのが、今回を話を伺う自転車館埼玉の山田公久店長です。
この10年で大幅に増えたスポーツサイクルユーザー
「自転車館埼玉がオープンしたのは、2002年のこと。私はオープン当初からこちらで働いていますが、スポーツサイクルのユーザーはとても増えたと思いますね」と話す、山田店長。
「2002年のオープン当初は、スポーツサイクルといえばMTBが中心だったようにおもいます。その後、クロスバイクが流行りはじめて、今ではたくさんの人がロードバイクに乗るようになったのは、みなさんご存知のとおりです。当店でも、オープン当初と比較してスポーツサイクルの販売台数は3倍ほど拡大しています。いわゆる“ルック車”ではなく、ちゃんとしたスポーツサイクルに対する認知度もアップしていると感じます」
自転車館埼玉は、ブリヂストンサイクルの専門店としてシティサイクルや電動アシスト自転車から、レーシングブランドの「ANCHOR(アンカー)」に至るまで、ブリヂストンサイクルの製品を幅広く取り扱っています。販売のメインも、シティサイクルです。そんなこともあって、スポーツサイクルを求めにくるお客さんの多くは、シティサイクルからステップアップする、もしくは久しぶりに自転車に乗るというビギナーです。
「ビギナーのお客さまが安心してスポーツサイクルを購入し、そして乗り続けられるように心がけています。はじめてスポーツサイクルを購入するにあたっては“どんな自転車がいいんだろう?”、“この自転車、本当に乗りこなせるかな?”、“壊れたらどうしよう”といった不安がいろいろあるかと思います。そういった不安をひとつひとつ取り除き、購入後のアフターサービスをしっかりと提供しています」
もちろん、スポーツサイクルを楽しむ環境づくりも行っています。
「日曜日には、みんなでサイクリングに行きます。車種は不問で、コースはその日に集まった方々の顔ぶれを見て決めていますが、20km〜50kmほどを走っています。ビギナーや女性の方の比率が多いので、はじめての方でも参加しやすいですよ」と山田店長は話します。
20インチモデルは女性の指名買いが中心
正面の入り口から入って左側、スポーツサイクルが集められたコーナーの一角に、クエロの20インチモデルと700Cモデルが展示されていました。自転車館埼玉では、どういった方々がクエロに興味を示し、購入されていくのでしょうか。20インチと700Cとでは、異なる売れ方をしているそうです。
「20インチモデルについては、女性からの指名買いが多いです。他のモデルとの比較ではなく、はじめから“クエロが欲しい”という方ですね。聞いてみると、クラシックな雰囲気でかわいい自転車だと認知されているようですね。一方、700Cに関しては2つのユーザー層があります。ひとつは、昔“ロードマン”や“ユーラシア”といったブリヂストンのスポーツサイクルに乗っていて、クエロのスタイルに懐かしさを覚える方。もうひとつは、学生などの若い方ですね」
やはり“ロードマン世代”のみなさんにとっては、クエロのスタイルは気になるようです。
「“ロードマンみたいな自転車、ないの?”というお客さまの声は以前からありました。だから、クエロが出たときには“こういうのを待ってたんだよね”というお客さまもいらっしゃいました。実際、クラシカルでいい雰囲気ですし、安心感のあるスタイルをしていますよね。一方で若い人たちには、このクラシカルなスタイルが新鮮なものと映るようです」
以前この連載に登場していただいた「自転車ドーム横浜」の曽倉康介店長も、クエロのスタイルについて『当時を知る人たちには懐かしいですし、若い世代の方たちから見てもスタイリッシュに感じるようです』と話していたことを思い出します。
見た目も性能もとっつきやすいクエロ
「スポーツサイクルに興味がある方は多いですが、みんながみんな、レーサージャージで決めてロードバイクで走りたいわけではありません。もっと気軽に、日常の中でスポーティーな自転車を楽しみたいという方もたくさんいます。そんな方々にとっては、クエロはちょうど良い自転車ではないでしょうか。とっつきやすいのはもちろん、走ればその性能の高さを実感できるのポイントです。クエロからスタートして、もしスポーツサイクルの魅力にどんどんはまっていったら、ハンドルやギアを交換するなどカスタマイズしていく楽しさがあります。つまり、入りやすくて、懐が深い。クエロはそんな自転車なんです」
ちょっと言葉は悪いですが、スポーツサイクルに興味があるからといって、誰もがはじめから“ガチ”なものを望んでいるわけではありません。日常生活の中でもフィットする、クエロのような取っ付きやすい自転車も、スポーツサイクルのひとつのカタチでしょう。
「お店にしてもそうだと思うんです。いわゆる“プロショップ”は入りにくいと感じる人も多いかと思います。その点、自転車館埼玉はシティサイクルもたくさん取り扱っているので、誰でも入りやすいお店作りを心がけていますので、ぜひ気軽にご来店いだたきたいですね」
取材をしている間も、シティサイクルからスポーツサイクルまで、修理・点検、購入相談などのお客さんが次々と訪れていました。幅広い車種を扱う街の自転車店として、地域の方々に信頼されているのがわかります。こんな地元の自転車店と、クエロのような取っ付きやすいモデルから始めるスポーツサイクルライフも、良いのではないでしょうか。
■クエロを見たい!試乗したい!と思ったら!
クエロ(700C、20″)の商品情報はこちらです。
リンク:chero|BRIDGESTONE GREEN LABEL
クエロの試乗車は、ブリヂストンサイクルのショールーム「バイクフォーラム青山」に用意されています(リンク先で最新の展示・試乗車情報をご確認ください)。
リンク:バイクフォーラム青山
また、ブリヂストンサイクルでは、展示・試乗キャンペーンを実施中です。展示車・試乗車が用意されているショップについては、下記Webサイトでご覧頂けます。
リンク:ブリヂストングリーンレーベル展示・試乗キャンペーン|ブリヂストンサイクル株式会社
■自転車館埼玉
〒363-0012
埼玉県桶川市末広1-1-1
キョウエーマンション1階
TEL:048-776-2601
営業時間:10時から19時
定休日:毎週木曜、第3水曜、その他臨時休業あり。
Webサイトはコチラ
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。