ブリヂストンサイクルとサイクリングアパレルのnari/furiが共同開発したストリートクルーザー「HELMZ」に、ニューモデルが追加されました。今度のHELMZは、なんとカーボンベルト&シングルスピード!
今回追加されたのは、HELMZ SSSD SR1(税込159,000円)と、HELMZ SSSD S10(税込99,800円)の2モデルです。
↑こちらがHELMZ SSSD SR1(税込159,000円)。
↑こちらがHELMZ SSSD S10(税込99,800円)。ライザーバー仕様です。
今回のニューモデルのポイントは、カーボンベルトと、製品名にも入っている「SSSD」にあります。「SELECTABLE SINGLESPEED SOLID DRIVE」の略です。ベルトドライブでシングルスピードですが、ロード用のフリーハブを用い、リアのカセットギアプーリーが選択(=リアの歯数を変更)できます。
上のピッチが細かいのが、今回HELMZに採用されたカーボンベルト(カーボン繊維を使用した樹脂製ベルト)。カーボンは、ベルトの芯として使われています。重なり合っている下側のベルトは、世界的によく使われるGates社のベルトです。HELMZのベルトのほうがピッチが細かいのがわかります。
ロード用のリアフリーハブに、カーボンベルト専用カセットギアプーリーが取り付けられた状態です。
さすがに重さはあります。
カセットギアプーリーは、25T、27T、29Tの3種類用意されました。ドロップハンドルのSR1には3つとも付属します。S10は標準で27Tが装着される以外はオプションです。カセットギアプーリーの交換は、ユーザーが自分で行うことができます。訂正:交換作業は販売店でお願いします、とのこと。
ギアレシオは、25Tが2.92、27Tが2.70、29Tが2.52です。
シングルスピードですが、クイックでホイールの脱着が可能です。歯数を変えるとベルトの張力を調整する必要があるので、ドロップエンドごとホイール軸を前後にスライドできる独自のリアエンド機構を開発・採用しています。
こんな感じになります。
後ろから見たところ。
ブレーキの調整幅も大きく取られています。
SR1の実車。
同じくSR1。
SR1のカモ柄サドルがかっこいいです。
ライザーバーのS10。
発表会でチョイ乗りさせていただくことができましたが、見た目がマッチョなわりには、SR1で9.8kg、S10で10.0kgと軽量なこともあって、走行感は軽いです。ベルトドライブの駆動部は音も立てずに回り、踏んだ感じではなんの違和感もありません。あくまでふつうに乗ることができ、そして静かで、油汚れとも無縁というのは魅力があります。
個人的には、ライザーバーのS10に29Tのプーリーを組み合わせた(標準は27T)仕様が乗りやすいと感じました。ドロップハンドルでフルクラム・レーシングクアトロを装着したSR1のルックスと足回りも、もちろんかっこいいのですけど。
この新しいHELMZ 2モデルは、11月上旬より発売開始とのこと。また、10月17日から青山の「バイクフォーラム青山」で展示されるそうです。
ブリヂストンサイクル株式会社(社長:竹内 雄二)は、自転車アパレルブランド「narifuri」を展開する
株式会社ナリフリ(社長:小林 一将)と共同開発した、ストリートから生まれたスピードクルーザーHELMZ(ヘルムズ)に、
新カーボンベルト駆動の革新的なドライブシステム「SSSD (SELECTABLE SINGLESPEED SOLID DRIVE) SYSTEM」を
搭載したシンプルなシングルスピードのHELMZを新たに開発し、全国の販売店を通じて、11月上旬より発売します。
引用元: ニュースリリース.
リンク:HELMZ
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。