東京都町田市と神奈川県相模原市の都県境を流れる境川。川に沿ってサイクリングロード(境川自転車歩行者道、通称:境川ゆっくりロード)とJR横浜線が並んでいます。ちょうど、自転車が電車に追い抜かれる?ところでした。
時速80kmで走るJR横浜線の電車と、時速15kmくらいであろう自転車。でも、目的地が常に駅から近いとも限りません。
例えば、この写真を撮った背後に町田市役所があるのですが、町田市役所からJR古淵駅の近くにあるスーパーのイオンに行くとします。平日の午後1時出発でGoogle Mapsのルート検索をしてみると、急勾配の裏道を避けつつ、歩きやすくなるべく短い距離で行く場合、2.9km、38分と出ます。
これをシティサイクルでふつうに走ると、18分といったところでしょう(平均時速10kmとして)。
路線バスを使うと、乗車+徒歩で20分と出ます。バスの本数は多く、それほど渋滞もしないところなので、多めに見ても25分ほどで着きそうです。
市役所から町田駅まで歩いて横浜線に乗ると、所要時間は23分と出ました。
下記地図からGoogle Mapsに飛ぶと、各移動手段別のルートを検索できます(このあたりに住んでいない人にとっては意味が無いかもしれません・笑)
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まぁ、町田市役所がJR町田駅から1.1kmと微妙に遠い、しかも駅は目的地と逆方向という条件が重なるからこういう結果になるので、ちょっとへ理屈っぽい話ではあります。
そこで、出発地点を(目的地から見て)町田駅の反対側にある町田市立中央図書館に設定し、似たようなルートで調べてみると、シティサイクルならおそらく25分ほど、徒歩+鉄道で14分ほどとなります(検索結果)。横浜線の各駅停車が7〜14分間隔であることを考えると、十分、勝負になっていると言えるのではないでしょうか。
こうやってみると、今さらながら自転車って結構ポテンシャルあるな……と思います。自転車が走りやすい走行空間と充分な性能を持った自転車があれば、その交通機関としての潜在性をもっと発揮することができますね。
※シティサイクルの速度は、時速15kmで巡航して、信号で止まったり上り坂があったりということを考慮して、平均時速10kmと仮定してみました。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。