LUUPに代表される「電動キックボード」が危ない、と言うのは簡単だと思うのです。
・電動キックボードが安全に移動できる構造ではなくて危ない
・電動キックボードを運転する人が交通ルールを無視していて危ない
・そもそも特定小型原動機付自転車や特例特定小型原動機付自転車の交通ルールがわかりにくい
この3つが混ざった話が多いように思います。
構造の問題が大きいのだとしたら、どうしたらよいでしょう?
例えば超小径ホイールが問題だとしたら、ホイールの径に規制をかければよいでしょうか。
そうなったとき、超小径ホイールの自転車はどうなるでしょう。
交通ルールが守られないことが問題であれば、どうする?
交通ルールにも問題があるとしたら?
比較的容易に借りることができるLUUPのようなサービスが普及しているからこそ、問題になっているかもしれません。
そして、交差点でよく観察してみてください。
自転車とLUUPのような電動キックボード、どちらがより信号を守っているでしょうか。
朝の通勤時間帯に、歩道を歩いてみてください。電動キックボードと自転車、どちらにより脅威を感じるでしょう。
6kmモードにしないで歩道を走るLUUPと、人と人の間を突っ込んでくる子供乗せ電動自転車、比較した時に「どっちがマシ」とか、あるでしょうか。
いろいろな考え方があってよいと思うし、ここで結論じみたことを書く気はありませんが、何が危ないのか、どう危ないのかについての意識はもっておきたいと思います。
(SUGAI Gen)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。