先日、日経が「シマノがAI変速自転車 電動アシストに対抗、市場に新風」という記事を掲載していました。
シマノがAI変速自転車 電動アシストに対抗、市場に新風https://t.co/EwExNPwGQJ
— 日経関西 (@nikkeikansai) September 22, 2024
ギアチェンジの適切なタイミングでAIが自動変速、快適な運転が可能に。リチウムイオン電池を搭載しないため電動アシスト自転車より車体は軽く。日常使いの車種に供給し、電動アシスト自転車に新機軸で対抗します。 pic.twitter.com/hv5ctk2kir
変速システムの名称は「Q’AUTO(クォート)」。E-BIKEに搭載するのかと思ったらそうではなく、これでE-BIKEに対抗するつもりのようです。
さて、シマノは過去に何度か自動変速をリリースしたことがあります。
シマノの100周年記念サイトに、シティライド向けコンポーネント「NEXUS」のページがあり、そこにまとめられていました。
内装4段変速の「オートD」。
内装3段変速の「オートマチックインター3」。こちらのほうが、後から出てるんだ。
そして、内装8段のオートマチック変速と電子制御サスペンション「サイバーネクサス」。
「スムーバー」って言葉、なつかしいな。このサイバーネクサスは「Di2」を謳っていました。
情報源: 製品の歴史 – SHIMANO NEXUS | シマノ
実はサイバーネクサスの前に、ネクサスの外装変速バージョンとも言える「ネクサーブ」のDi2版がありました。
今でこそ、シマノDi2はシフティングパフォーマンスの頂点として認識されていますが、当初はすべてのサイクリストのライディング体験を向上させることを目的として設計されていました。 2001年、Di2はNEXAVE C910とともにデビューしました。NEXAVEは、オートシフトでライディングを手軽に楽しむための、初心者向けコンフォートバイク用コンポーネントでした。 このシステムには、道路状況や走行速度に応じて設定を自動的に調整するための電子制御式サスペンションのオプションも含まれていました。
情報源: Di2 | SHIMANO BIKE COMPONENT
さらに、日本ではその姿を見ることはありませんが、シマノ・CEUSに自動変速モデルがあります。
あなたの走りを素晴らしいものに。自動変速機能「AUTO SHIFT」をご紹介します。AUTO SHIFTは、あなたのケイデンス、トルク、スピードに合わせ、最適なギアでのライディングをサポートします。第2世代のEP801またはEP600ドライブユニットを搭載するE-BIKEやE-カーゴバイク、そしてSHIMANO CUES Di2に採用されています。
「CUES Di2」は、E-BIKE用のコンポーネントです。また、実は同じくE-BIKE向けコンポーネントとして「DEORE XT Di2」もありますます。
そんな新天地の探検を、すべてが刷新されたシマノのEPシリーズとDEORE XT Di2がサポートします。改良されたEP8(EP801)とEP6ドライブユニットは、あなたにパワー、トルク、そして自信を与えてくれるでしょう。つまり、より遠くまで走り、自分の限界に挑戦できることで、新たな楽しみを広げてくれるのです。
情報源: シマノの新たなEPシリーズとDEORE XT Di2で、新天地を探検 | Shimano MTB
というわけで、グローバルで見ると、E-BIKEではないふつうの自転車にはQ’AUTO(クォート)、E-BIKEには「AUTO SHIFT」、という使い分けになりそうです。
日本にも、AUTO SHIFTを!
(SUGAI Gen)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。