GIANT(ジャイアント)の「TCR Advanced 2 KOM」は、2024年3月にモデルチェンジしたばかりの新型TCRシリーズの中で、もっとも安価な完成車です。メインコンポーネントは、ワイヤー引き12速のシマノ・105を搭載します。

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このバイクが採用する「Advanced」グレードのカーボンフレームは、上位モデルの「Advanced SL」グレードと比較すればどうしても重たくはなります。また、フロントフォークは上位モデルが「Advanced SL」なのに対して、TCR Advanced 2 KOMは「Advanced」グレードが装着されているという違いがあります。

ホイールも、ジャイアントのロードバイク完成車の中でも20万円〜30万円あたりの価格のものでよく使われている「P-R2」。こういった装備の積み重ねもあって、完成車重量は新型TCRシリーズの中ではもっとも重たい8.3kg(Sサイズ)となっているのは、仕方のないところです。

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しかしフレームの形状は、シートポストの違いこそあれど「TCR Advanced SL」と共通で、しっかりと「新型TCRらしさ」がありますい。また、KOM(King of Mountain)の名のとおり、50/34Tのチェーンリングと11×36T(12速)のカセットスプロケットをもちワイドなギアとすることで、登坂はもちろん、1台で幅広いシチュエーションをカバー できるようになっています。

そして何より、330,000円(税込)という価格が魅力です。TCRシリーズならではのレース向けジオメトリーが合うのでれば、はじめてのカーボンバイクとしてかなり魅力的な存在です。

リンク: TCR Advanced 2 KOM (2025) | bike | Giant Bicycles Japan 日本

(SUGAI Gen)

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