Amazonが、リヤカー付き電動アシスト自転車を配送に本格導入します。

photo_アマゾンジャパン

Amazon(所在地:東京都目黒区)は、本日、安全で迅速かつ効率的な配達を提供する取り組みの一環として、リヤカー付き電動アシスト自転車を活用した商品の配達サービスの開始を発表しました。これにより、軽バンや運転免許を保有していない方も配達を行うことができます。さらに、温室効果ガスの排出を減らし、より持続可能な配達を実現します。 

情報源: Amazon、リヤカー付き電動アシスト自転車による配達を日本で可能に | アマゾンジャパン合同会社のプレスリリース

デリバリーサービスパートナーが、このリヤカー付き電動アシスト自転車を使うことになるようですね。これで、自動車の運転免許がない人でも、デリバリーサービスパートナーになれる、ということでしょう。

さて、宅配事業者等ですでに導入は進んでいる、リヤカー付きの電動アシスト自転車は、街中の車道に設けられている「普通自転車専用通行帯」を通行できるでしょうか?

結論から書くと「通行できます」。

普通自転車のサイズは、道路交通法施行規則において「長さ190cm、幅60cm」と定められています。リヤカーを牽引した時点で、これをはみ出すのは自明です。

しかし、実は普通自転車以外の軽車両も、普通自転車専用通行帯を通行できます。

普通自転車は指定された専用通行帯を通行しなければならない。 また、普通自転車以外の車両は普通自転車専用通行帯を通行できないが例外として軽車両は通行できる。

情報源: 日本の特殊な道路標識・標示の意味 警視庁

早い話が、軽車両(そして特定小型原付)は第一通行帯、つまり「いちばん左」を通行しなければなりません。

情報源: 道路:道路標識、区画線及び道路標示に関する命令 目次 – 国土交通省

別表第一(第二条関係)>規制標識

種類番号表示する意味設置場所
普通自転車専用通行帯(327の4の2)交通法第二十条第二項の道路標識により、車両通行帯の設けられた道路において、普通自転車が通行しなければならない車両通行帯(以下この項において「普通自転車専用通行帯」という。)を指定し、かつ、特定小型原動機付自転車及び軽車両以外の車両が通行しなければならない車両通行帯として普通自転車専用通行帯以外の車両通行帯を指定すること。普通自転車専用通行帯の前面及び普通自転車専用通行帯内の必要な地点における左側の路端

『普通自転車が通行しなければならない車両通行帯を指定』
かつ
『特定小型原動機付自転車及び軽車両以外の車両が通行しなければならない車両通行帯として普通自転車専用通行帯以外の車両通行帯を指定』

確かに、わかりにくいですけどね。

[2023/12/11 誤字脱字を微修正]

(SUGAI Gen)

自転車が絡む読み物や自転車生活に役立つ商品の紹介を、新しい「CyclingEX」に掲載しています。