春になり、新しい生活が始まった人も多いでしょう。就職や進学、ひとり人暮らしなど、それまでの日々とは一変して、趣味に時間が割けないなんてこいとも、あるかもしれません。
そういうタイミングで「●●やめます」と宣言する人も、ときおり見かけます。
もちろん、ロードバイクもそう。
時間がないとか余裕がないとかいう理由なのであれば、別に「やめます」なんて宣言しなくてもいいのにな——と、個人的には思います。
「自分自身に対して白黒はっきりさせたい」という気持ちも、それはそれでわかるのですが。
しばらく、ロードバイクに乗る時間が取れなかったとしても。
いったんロードバイクを売却して、生活費の足しにしても。
心の片隅のロードバイクを置いておけばよいじゃない、と。「今は乗らないだけで、別に乗ろうと思えばいつでも乗れるんだ」くらいの気持ちで、よいんじゃないか、と。自分自身で「寡作なバンドや作家みたいだな」とでも思っておけばOK。
もしくは、以前のように「ちゃんと」乗ることができなかったとしても、たまの週末に近所をちょっと流してみれば、よいんじゃないでしょうか。
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(SUGAI Gen)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。