GIANTのロードバイクラインナップの中ではエンデュランス系に位置づけられる「DEFY」シリーズには、速くて快適、そして「オールロード」とも呼んでも差し支えないほどの懐の深さ——といった美点があります。
今回紹介するのは、2023年モデルで追加された、新型105 Di2完成車のGIANT 2023年モデル:105 Di2搭載のエンデュランス系完成車「DEFY ADVANCED 1」です。
2019年モデルでモデルチェンジして以来、大きな変更がないまま今日に至る、DEFYシリーズ。確かにそろそろ新型が気になるところではありますが、現行モデルも先に挙げたような魅力は衰えていませんし、サスペンションシステムのようなギミックがないのも、むしろメリットと捉えることができるのではないでしょうか。
ジオメトリーは、TCRやPROPELと比較すると明らかにアップライトで、長閑な道をのんびりと「流す」ような走り方でも楽しむことができます。タイヤは最初から700×32C(チューブレスレディ)が付属していますし、最大35mm幅まで対応するので、オールロード的に使うもよし。軽量ホイールにアップグレードして、ヒルクライムを楽しく走るバイクにするのもよし。
ちなみにフロントチェーンリングは50/34T、リアスプロケットは11-34Tの楽ちん仕様です。
そして注目したいのが、451,000円(税込)という価格です。クランクセットにコストダウンを感じ取ることはできますが、カーボンフレームの新型105 Di2完成車としては、かなり魅力的な設定であることは間違いありません。アルミフレームのロードバイクに慣れた人のステップアップとしても、ぴったりでしょう。
リンク: 2023 GIANT Bicycles | DEFY ADVANCED 1
(SUGAI Gen)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。