SCOTTのカーボンバイク「ADDICT」シリーズは、上位シリーズ「ADDICT RC」の設計思想を受け継ぎつつ、ジオメトリーを変更してエンデュランス向きとし、価格も抑えています。
ADDICT RCのほうは2019年に(2020年モデルとして)フルモデルチェンジしましたが、その設計思想が盛り込まれた現行ADDICTが登場したのは、2022年モデルから。つまり新型になったばかりです。そして2023年モデルでは、新型105 Di2搭載の完成車が設定されました。それが、今回紹介する「ADDICT 20」です。
SCOTTのラインナップの中では「エンデュランスロード」と位置付けられていますが、HMFカーボンを採用したそのフレームは、極端に上体が起きたジオメトリーとなっているわけではありません。もちろん、ADDICT RCに比べればリーチは近めでスタックは高くなっていますし、ホイールベースも長めにとられています。
そしてタイヤは標準で700×32Cを標準装備。販売店等で実車を観察するとわかりますが、タイヤクリアランスはまだ余裕があります。
このように、見た目はヘッド周りのケーブルが内装になりADDICT RCに似ている印象がありますが、両者は結構違っているのです。
2023年モデルではRIVAL eTap AXS完成車の設定がなくなり、このADDICT 20が日本国内のシリーズ最上位モデル。価格は550,000円(税込)です。
リンク: ADDICT|株式会社スコットジャパン(公式ホームページ)
(SUGAI Gen)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。