Cannondale(キャノンデール)が、エンデュランス系ロードバイク「Synapse(シナプス)」をモデルチェンジ。このバイクに搭載される「SmartSense(スマートセンス)は、スポーツバイクの常識を変えるきっかけとなるでしょうか!?

ライトやレーダーを統合した「SmartSense(スマートセンス)」とは?

新型Synapseが搭載する「SmartSense」は、簡単に言えばレーダー/ライト/バッテリー/ホイールセンサーを統合したシステムです。
Garmin Varia Radar(ガーミン バリア レーダー)
ガーミンが後方から接近する車両を検知するレーダーを製品化しているのをご存知の方は多いと思いますが、SmartSenseにはそのガーミン バリア レーダーが標準で組み込まれています。後方から接近する車両を検知すると、スマートフォンのキャノンデールアプリ、またはディスプレイユニットへアラートを発して、ライダーに情報を伝えます。
Lezyne Front and Rear Daytime Running Lights(レザイン フロント&リア デイタイムランニングライト)
SmartSenseでは、フロントとリアのライトも標準装備されます。ガーミン バリア レーダーが接近する車両を検知するとテールライトが明るくなって後方へアピールするほか、暗くなるとライトが自動でライトモードが切り替わります。
Garmin Varia Core Battery(ガーミン バリア コア バッテリー)

レーダーとライトのバッテリーは、ガーミン バリア コア バッテリーに集約されます。それぞれのバッテリー別々に充電する手間から、解放されます。
Cannondale Wheel Sensor(キャノンデール ホイールセンサー)

ライドデータの記録が可能なホイールセンサーを搭載。また、ホイールを回すだけで前後ライトとリアレーダーが 自動起動します。
スポーツ自転車では前後のライトが標準装備されないことがほとんどで、ユーザーが後から買い足すのが当たり前です。そして、電力を必要とするアクセサリーが増えれば増えるほど、バッテリーを充電する手間も増えていました。ロードバイクに乗っていると、そんなことは「当たり前」ですが、初めてスポーツバイクに触れる人からすれば、面倒この上ないものでしょう。
実際に公道でロードバイクを楽しむ上では必要不可欠な前後のライト、そして後方レーダーを付加価値としてプラスし、ひとつのシステムとしてまとめたのがSmartSenseです。おそらく、スポーツ自転車の経験がない人の方が、SmartSenseに魅力を感じるのではないでしょうか。
フレームはエアロデザインになり快適性も向上
もちろんフレームも全面的に刷新されています。エアロデザインとしつつ快適性の向上も図ったほか、タイヤクリアランスは35mmまで対応し(標準は700×30C)、幅広いシチュエーションに対応。アクセサリーマウントもたくさんあり、ツアラーやグラベルバイクとして使うこともできます。

また、メンテナンス製の向上という名目でBB(ボトムブラケット)がBSAとなっているのも、なにげに大きなトピックと言えそうです。
以下、新型Synapse各モデルの紹介です。
Synapse Carbon 1 RLE

シマノ・デュラエース Di2 完成車
価格:1,155,000円(税込)
Synapse Carbon LTD RLE

シマノ・GRX Di2完成車
価格:792,000円(税込)
Synapse Carbon 2 RLE
シマノ・アルテグラ Di2完成車
価格:715,000円(税込)
Synapse Carbon 2 RL

シマノ・アルテグラ完成車
価格:489,500円(税込)
Synapse Carbon 3L
シマノ・105完成車
価格:374,000円(税込)
ロードバイクにライトとレーダー、そしてバッテリーまでもを統合するというのは、ありそうでなかったように思います。Cannondale自身もBAD BOYシリーズでハンドルやフォークにハッドライトを、シートポストにテールライトを埋め込んだりしてきたわけですが、別々に電池を入れたり充電したりといったことが必要でした。
イクイップメントを統合し一ヶ所から電力供給するというのは、E-BIKE的であるとも言えますね。今後、こういったスポーツ自転車が増えていくのでしょうか。
リンク: キャノンデール | Cannondale Bikes – Creating the Perfect Ride
[2022/1/21] 一部文言修正を行いました。
(SUGAI Gen)