昭和のある時期に「スーパーカー自転車」の異名をとるジュニアスポーツ車が流行した。当時の人気モデルのひとつが、ブリヂストンの「ヤングウェイ モンテカルロ」。「ポルシェタイプ」と「ランチアタイプ」の2種類があったのだが、今回は「ポルシェタイプ」を取り上げる。
ヤングウェイ モンテカルロを紹介するのは、今回が初めてではない。
以前、CyclingEXが参加しているブリヂストンサイクルのファンサイト「BRI-CHAN」で記事にしたことがあり、その際にも「ポルシェタイプ」と「ランチアタイプ」については触れた。
関連記事: BRI-CHAN:ポルシェタイプ、ランチアタイプ。 – CyclingEX
上の写真はまさにポルシェタイプなわけだが、何がどう「ポルシェ」なのか。
勘のいい人はすぐに気付くと思うが、早い話がフレームに貼られたブルーとレッドのデカールが「ポルシェタイプ」なのだ。カタログ画像の上にも、同じようにブルーとレッドのラインが引かれている。
そう、マルティーニカラーのポルシェ・935をモチーフにしている。ちなみに上の写真は1976年のレースを戦ったものを田宮が1/12で模型化したプラモデル(の完成させたもの)だ。
リンク: タミヤ 1/12 ビッグスケールシリーズ ポルシェ 935 マルティーニ | タミヤ
今回紹介しているポルシェタイプのヤングウェイ モンテカルロは、1979年モデル。当時の広告にはロングノーズ・ロングテール化され「モビー・ディック」と呼ばれyた1978年のポルシェ・935の写真とともに「おーっ、ポルシェタイプ。」というコピーが踊っていた。
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タミヤ 1/12 ビッグスケールシリーズ No.57 ポルシェ 935 マルティーニ エッチングパーツ付 プラモデル 12057
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ひと目で「ポルシェ」と認識できるほど、マルティーニカラーをまとった当時のポルシェ・935は人気があったのだろうか。ちなみに、WRCでマルティーニがランチアをスポンサードするのは、もう少し後年のことのようだ。
リンク: マルティーニ・カラーカー トップ5│あなたは何を選ぶ? | octane.jp | Fuelling the Passion – 車に情熱を!-
そして!
そもそも「マルティーニ」ってなんだ!? というのを、念のためおさらい。
ヴェルモットやスパークリングワインで知られる、お酒のブランドだ。
リンク: マルティーニ|バカルディ ジャパン株式会社【BACARDI JAPAN】
私の場合、世代的にもマルティーニカラーのポルシェはあまり印象に残っていない。ポルシェと言えば「ロスマンズ」カラーの時代だった。いずれにしても、モータースポーツは男子の記憶に酒やタバコのブランドを刷り込む上で絶大な効果があったわけだ。ジュニアスポーツ車のブームがもう5年遅ければ、もしかしたらロスマンズカラーも……いや、さすがにそれはないか。
(SUGAI Gen)