SPECIALIZED(スペシャライズド)が、トレイルバイク「STUMPJUMPER EVO(スタンプジャンパーEVO)」を発表している。
フロント160mmとリア150mmのトラベル量をもち、29erが標準となった新型STUMPJUMPER EVO。Webサイトには『多様な地形に対応し、ライダーのポテンシャルを解放してさらなる進化を促す』という大仰なコピーが踊る。「いかなるトレイルにも対応」とはよく言われるが、それをどのように実現しているのか?
STUMPJUMPER EVOでは、体格だけでなくライディングスタイルに合わせたサイズ選択を推奨している。日本向けにはS1/S2/ S3/ S4の4種類が用意されるが、各サイズのヘッドチューブ長とスタンドオーバーハイトは大きく違わない一方で、リーチとフロントセンターでは差がつけられていて、小さいサイズは機敏に、大きいサイズは安定志向になる。
例えば今までMサイズのバイクに乗っていた場合、単純に考えればS3が同等サイズとなるが、クイックな走りを好むならS2、高速時の安定性を求めるならS4——といったサイズ選択もありうる。つまりAさんとBさんが同じ体格でも、同じサイズになるとは限らないわけだ。
この記事のタイトルにも入れたジオメトリー調整機能については、偏心のヘッドセットカップを採用し、ヘッドアングルはSLACK(63.5°)/MIDDLE(64.5°)/STEEP(65.5°)の3種類のセッティングが可能。そしてBBハイトはホルストリンクのチップの向きを変えることで、HIGH/LOW(-7mm)の2種類を選択できる。つまり、ヘッドアングルとBBハイトの組み合わせで6種類の選択肢が用意される。
デザインにも注目したい。ダウンチューブが太く、まるでE-BIKEのようだ。そこにはSPECIALIZEDお得意のSWATストレージがあって、その太さゆえ容量もある。
SPECIALIZEDいわく『折り畳んだ数切 れのピザやバナナ数本も入れられます』。ピザは入れないと思うけど、役に立つスペースであることは間違いない。
新型STUMPJUMPER EVOのラインナップは、下記のとおり。
●S-WORKS STUMPJUMPER EVO
価格:1,050,000円(税別)
カラー:サテンレッドウッド/ブラック/カーボン
サイズ:S1、S2、S3、S4
●S-WORKS STUMPJUMPER EVO FRAMESET
価格:330,000円(税別)
カラー:グロスホワイト/ブラック/カーボン
サイズ:S1、S2、S3、S4
●STUMPJUMPER EVO EXPERT
価格:550,000円(税別)
カラー:グロスカーボン/オアシス/ブラック
サイズ:S1、S2、S3、S4
●STUMPJUMPER EVO COMP
価格:450,000円(税別)
カラー:グロスクレイ/ブラック
サイズ:S1、S2、S3、S4
情報源: いかなるトレイルも手なずける新しいStumpjumper EVO登場
情報源: Stumpjumper Evo | Specialized.com
(SUGAI Gen)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。