2020年7月末にヤマハ発動機が発売した「YPJ-MT Pro」は、同社YPJシリーズのフラッグシップとなるフルサスのE-MTBだ。
フロントのストローク量160mm、リアのトラベル量150mmをもつオールマウンてモデル。その特徴はなんといっても「YAMAHA Dual Twin Frame(ヤマハ デュアル ツイン フレーム)」と名付けらたフレームの形状にある。
トップチューブ、ダウンチューブとも2本に分かれている。これは、2019年のサイクルモードなどで出展されていたコンセプトモデルの構造そのものといってよいだろう。2本のトップチューブの間にはリアショックユニットが収まり、ダウンチューブのほうはバッテリーを挟み込んだ形状となっている。とくにこのダウンチューブ構造について同社は、
ダウンチューブは、バッテリーを2本の閉断面のチューブで挟み込むレイアウトとすることで適正な剛性の確保を容易にし、同時に車体の重量バランスを最適化し、操縦性,取り回し性の向上に貢献します。
情報源: オフロードでの走行性能を追求した「YPJ-MT Pro」を新発売 ~モーターサイクル開発の知見を注入したスポーツ電動アシスト自転車のフラッグシップ~ – 広報発表資料 | ヤマハ発動機
——と説明している。
搭載されるドライブユニット「PW-X2」は、パワフルかつレスポンスのよいフィーリングを実現。アシストモードは7種類が用意されていて、パワフルな「EXPW(エクストラパワー)モード」も搭載。EXPWモードは既発売のE-MTB「YPJ-XC」にも搭載されるモード。ペダリングにすばやく反応し、トレイルの登りを攻略できる。
関連記事: 27.5インチMTBも!大型バッテリーとパワフルな走りを手にいれた電動アシストスポーツ「YAMAHA YPJ」のニューモデル4種 – CyclingEX
全国の「YPJ Pro Shop」にて9月25日に発売予定で、価格は600,000円(税別)。製品詳細については、ニュースリリースおよび製品情報サイトにてどうぞ。
リンク: オフロードでの走行性能を追求した「YPJ-MT Pro」を新発売 ~モーターサイクル開発の知見を注入したスポーツ電動アシスト自転車のフラッグシップ~ – 広報発表資料 | ヤマハ発動機
リンク: YPJ-MT Pro – スポーツ電動自転車 | ヤマハ発動機
(SUGAI Gen)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。