SPECIALIZED(スペシャライズド)が「TARMAC(ターマック)SL7」を正式発表している。

photo_スペシャライズド・ジャパン

多くの人が「そのうち出る」と信じて疑わない状況にあって、なかなか正式発表のタイミングが来なかったので「ようやく」といったところか。

そんなTARMAC SL7、前作SL6といったい何が違うのか!?

photo_スペシャライズド・ジャパン

TARMAC SL7のプレス向け資料には『妥協に終止符を打ち、レースの様相を根底から変えてしまうバイクです』と書かれている。今まで妥協だらけのバイク作りをしていたわけではないと思うが……まあ、こう書くくらいないのかもしれない。悪くなってるわけも、ないだろう。

photo_スペシャライズド・ジャパン

プロのレースの世界は高速化が進むとともに、山岳ステージもどんどんえげつなくなっていく。そして、ひとつのステージに両方の要素が含まれていたりする。そうなると「万能な1台」が求められるのは自然な流れ。だから資料では「エアロ、剛性、軽さのすべてを 1台で」とも謳われている。それ自体は、最近よく聞く話。

photo_スペシャライズド・ジャパン

そして、同じ資料の中に書かれた、SPECIALIZEDのプロダクトマネジャー キャメロン・パイパー(2018年のTOJをチーム・イルミネートの一員として走っていた選手でもある)によるコメントは、たいへん重要な示唆を含んでいるように見受けられた。

「Vengeがどんなに速くても、Tarmac SL6が 山岳ルートでのハンドリング性に優れていたとはいえ、どちらか1台しか選べないというのは、 ライダーにレースで妥協を命じるようなもの。 そこでスペシャライズドは新しいTarmac SL7を開発し、どちらか一台を選ぶという妥協を排除しました。」

TARMAC SL7 プレス向け資料より

そういう、ことなのか——。

[追記]製品情報サイトにも、以下のように書かれている。

ヒルクライムバイクとエアロバイクのどちらかを選ばねばならないという妥協を強いられていたのは、もはや過去の話。

情報源: Tarmac | Specialized.com

photo_スペシャライズド・ジャパン

それはともかく完成車の画像を見たときに、従来モデルのイメージも踏襲されているのに、どことなくスペシャっぽくない雰囲気も感じられたのだが、それはシマノ純正クランクが装着されているからかもしれない。ROUBAIX(ルーベ)に続いて、ねじ切り(BSA)のBBを採用している。


新型TARMACのランナップは下記のとおり。

「FACT 12r Carbon」フレームと「FACT 10r Carbon」とでは、カーボンのレイアップが異なる。また、従来モデルのTARMAC SL6も「Comp」グレードと「Sport」グレードが用意されるとのこと。

S-WORKS TARMAC – DURA ACE DI2

フレーム:Tarmac SL7 FACT 12r Carbon
価格:1,320,000円(税別)

S-WORKS TARMAC – SRAM RED ETAP AXS

フレーム:Tarmac SL7 FACT 12r Carbon
価格:1,320,000円(税別)

S-WORKS TARMAC FRAMESET

フレーム:Tarmac SL7 FACT 12r Carbon
価格:550,000円(税別)

TARMAC PRO – ULTEGRA DI2

フレーム:Tarmac SL7 FACT 10r Carbon
価格:770,000円(税別)

TARMAC PRO – SRAM FORCE ETAP AXS 1X

photo_スペシャライズド・ジャパン

フレーム:Tarmac SL7 FACT 10r Carbon
価格:770,000円(税別)

TARMAC EXPERT – ULTEGRA DI2

フレーム:Tarmac SL7 FACT 10r Carbon
価格:550,000円(税別)


スペック等の詳細は、SPECIALIZEDのWebサイトにて。

リンク: Tarmac | Specialized.com

リンク: バイク/ロードバイク/TARMAC|スペシャライズドオンラインストア

(SUGAI Gen)