ゴールデンウィーク明けに、シマノがMTBコンポーネントの「DEORE(デオーレ)」をモデルチェンジし、発表しています。
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最新のニュースというわけではないですし、詳しくはシマノセールスのニュースリリースや、シマノの製品サイトをごらんください。
マウンテンバイクコンポーネンツの最高峰「XTR」のコンセプトとテクノロジーを受け継ぎ、リア12速からリア10速までカバーする幅広いラインアップのグループセットとして生まれ変わります。
情報源: シマノのマウンテンバイクコンポーネンツ 第4のグレード「DEORE」がモデルチェンジ|シマノセールス株式会社のプレスリリース
すでに話題になっているとおり、新型DEOREは10速、11速、そして12速の3本立てとなっています。
まず10速の「M4100」。
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リンク: DEORE M4100
次に11速の「M5100」。
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リンク: DEORE M5100
そして、12速は「M6100」です。
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リンク: DEORE M6100
注目はなんといっても、12速のM6100。ロード用コンポーネントのDURA-ACEより先に、DEOREが12速化されました。
SRAMのMTB用12速コンポーネントが充実し、10万円台半ばのハードテールにもどんどん採用されているという現実があるわけで、シマノとしてはなんとしてもDEOREの12速化が必要だったのでしょう(新しい名前でもよかったのではないかとは思いますが)。
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12速用のクランクセットは、ダイレクトマウントかつフロントシングルのみとなりました。10速用と11速用のクランクには、スパイダーアームが備わっています。
カセットスプロケット(写真左)は、10-51Tというワイドレンジです。12速用フリーボディー(写真右)はマイクロスプラインになっています。なお、10速用、11速用はHGです。
2018年の5月に12速化された「XTR」が発表された際には「DURA-ACEもすぐに12速化されるんだろう」と多くの人が考えたはずです。その後、12速のDURA-ACEがなかなか出てこないのは(みなさんご存知の現在の世界情勢はともかくとして)想定外というほどではないにしろ、その間にMTB用コンポーネントの方ではDEOREまで12速化されたというのは少々驚きでした。
それはともかく、これから発表されてくるであろうMTBの2021年モデルに、どれだけ12速のDEOREが採用されるか注目ですね。個人的には、DURA-ACEよりそちらが気になります。
(SUGAI Gen)