富山市のコミュニティサイクル「シクロシティ」を、実際に利用してみました。
前回の車両紹介編はこちら。
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利用登録は、富山入りする晩に東京モノレールから済ませておきました。登録にはクレジットカードが必要です。
リンク: シクロシティ
短期利用者には7日パスと2日パスが用意されているので、今回は2日パスを選択。料金体系は、どのパスを購入しても「基本料+利用料」となります。何回利用しても最初の30分は毎回無料で、31分~60分は200円、61分以降、30分毎に500円がかかります。
実際に利用したのは、1泊2日の2日目。
メールで送られてきたIDをステーションのターミナル端末に入力し、借りる自転車を選べばOKです。
ボタンを押して自転車を引き出せば、あとは乗るだけ(サドルの高さ調整くらいはしましょう)。
今回は、富山駅まで向かいます。まあ、歩いても15分ほどの距離なんですけどね。
しかしこの日の私は、富山駅近くで路面電車が撮影できる場所を探していて、少し行ったり来たりするには自転車がちょうどよかったのでした。
富山駅周辺は自転車放置禁止なので置きっぱなしで歩き回るのはNGですが、なんだったら駅前のステーションに返却しちゃえばよいですしね。私も、少し撮影場所のあたりをつけたあと、自転車を返却しました。
ちなみに、駅周辺の市街地にはこんな感じの自転車通行環境があり、ないよりかなりマシではありましたが、少なくともこの日に関しては歩行者も少なく、有効性はよくわかりませんでした。
自転車のほうは、こんなルックスから想像するとおりお世辞にも軽いとは言えませんが、いざまたがって走り出せばなかなか軽快かつしっかり感があります。基本的には短距離向けだと思いますが、そこそこ遠くまで行けそうな印象。
台北のことを思い出しました。
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ただ、ちょっと遠くまで行きたいと思っても、ステーションの範囲が狭すぎるんです。富山駅〜県庁周辺と富山大学方面に偏っています。
南富山駅方面や、岩瀬浜(上写真)方面などは、富山駅からシティサイクルで十分移動可能な範囲ですが、ステーションがありません。
例えば、富山駅周辺で自転車を借りて、「美しいスタバ」で知られる富岩環水公園に立ち寄り(ここにはステーションがある)……
旧北国街道の街並みを眺めて……
岩瀬浜から立山連峰を眺めて……
東岩瀬駅で自転車を返却して富山ライトレールで富山駅に戻る——なんてことができたら便利だと思うのですが、現状では不可能。
鉄軌道や路線バスとシクロシティがより連携できたらよいのにな〜というのが、一度使ってみての感想です。まあ、土日祝日は富山地鉄の鉄道線に自転車が持ち込めますから、目的地次第ではそれを活用するのも手かもしれませんが。
多少の不満点を挙げつつも、この日の私は午後にもう一度シクロシティの自転車を借りて再び路面電車を追いかけ、もちろんその前後には何種類かの路面電車を乗ったり降りたりし、充実した休日を過ごしたのでありました。
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(SUGAI Gen)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。