初めてのロードバイクにかけられる予算は人ぞれぞれですが、「後にハマることになるとしても、イニシャルコストは抑えたい」と考えるのは自然なこと。
そこで、税別10万円以下で、かつ安心して始められるロードバイクを5つピックアップしました。
通販の謎ロードに手を出さずにココから始めよう
実際に5つのロードバイクを紹介する前にまずお伝えしたいのが「予算がないからといってネット通販などで変なものを買わないように」ということです。
5万円レベルでは、残念ながら(一部の例外を除いて)ちゃんとしたロードバイクを手に入れることは難しいということを知っておいてください。安価な自転車は結局のところ「それなりのもの」なのです。
ちゃんとしたショップで、ちゃんとしたものを選びましょう。
さて、今回ピックアップしたロードバイクは、以下の5つです。
ANCHOR RL3 RL3 DROP CLARIS MODEL
「ANCHOR(アンカー)」は、日本のブリヂストンサイクルによるスポーツサイクルブランドです。中でも「RL3」シリーズは、ロングライド入門にぴったりなエントリーモデル。ブレーキまでシマノ製で統一、ドロップハンドルの手前側にはサブブレーキレバーも装着され、8万円台としては至れり尽くせりのレベルです。
フレーム:アルミ
フォーク:カーボン
メインコンポーネント:シマノ・クラリス
変速段数:前2×後8
クランク:シマノ・FC-RS200
ブレーキ:シマノ・クラリス BR-R2000
価格:84,000円(税別)
リンク: RL3 DROP | ALL LINE UP | アンカー | ブリヂストンサイクル株式会社
関連記事: ANCHOR 2020年モデル:コンポーネントの選択肢が広がった入門モデル「RL3」 – CyclingEX
Felt FR60 日本限定モデル
派手ではないけれど質の高い自転車を作る「Felt(フェルト)」のエントリーモデルです。日本市場向けにシマノ製パーツの採用率を高めているのがポイントで、サブブレーキレバーも備わっています。見た目の質感もなかなか高く、こちらも最初の1台として文句なし。
フレーム:アルミ
フォーク:カーボン
メインコンポーネント:シマノ・クラリス
変速段数:前2×後8
クランク:シマノ・FC-RS200
ブレーキ:シマノ・クラリス BR-R2000
価格:89,800円(税別)
リンク: FR60日本限定モデル | Felt公式日本語Web
Cannondale CAAD OPTIMO SORA
アメリカ生まれの人気ブランド「Cannondale(キャノンデール)」のエントリーモデルである「CAAD OPTIMO(キャード オプティモ)」。先に紹介した2台よりも1ランク上のコンポーネントが搭載されていますが、クランクやブレーキもシマノ製で統一してジャスト10万円は立派。
フレーム:アルミ
フォーク:カーボン
メインコンポーネント:シマノ・ソラ
変速段数:前2×後9
クランク:シマノ・ソラ
ブレーキ:シマノ・ソラ
価格:100,000円(税別)
リンク: CAAD Optimo Sora キャノンデール | Cannondale Bicycles
TREK Domane AL 2
アメリカの大手スポーツサイクルブランド「TREK(トレック)」。この「Domane AL 2(ドマーネ AL 2)」は、ロングライド入門のエントリーロードバイクで、軽快ながら安定感のある走りを楽しめます。リアキャリアを取り付け可能で、通勤やツーリングにも◎。
フレーム:アルミ
フォーク:カーボン
メインコンポーネント:シマノ・クラリス
変速段数:前2×後8
クランク:シマノ・FC-RS200
ブレーキ:アロイデュアルピボット
価格:85,000円(税別)
リンク: Domane AL 2 | Trek Bikes (JP)
MERIDA SCULTURA 100
台湾メーカー「MERIDA(メリダ)」のSCULTURA(スクルトゥーラ)シリーズは、レーシング性能を基本としつつもオールラウンドに使用できるロードバイクです。「SCULTURA 100」はエントリーグレードですが、上位モデルと共通のルックス、そして軽快な走りが魅力です。
フレーム:アルミ
フォーク:カーボン
メインコンポーネント:シマノ・クラリス
変速段数:前2×後8
クランク:FSA・Tempo
ブレーキ:シマノ・クラリス
価格:99,900円(税別)
リンク: メリダ -MERIDA- | ラインナップ | ロードバイク | SCULTURA 100
もっと予算を抑えたかったら……
以上、10万円(税別)以下のロードバイクを紹介しましたが、それでもまだ高い!と思うのであれば……頑張ってお金貯めてください。もしくはロードバイクに近い走行性能をもつクロスバイクを選択肢に入れましょう。
例えば、鉄板クロスバイクの「GIANT ESCAPE R3」。
軽快な走行性能で、価格は52,000円(税別)とリーズナブル。
関連記事: GIANT 2020年モデル:定番クロスバイク「ESCAPE R3」が初めてタイヤサイズを変更 – CyclingEX
もしくは、2020年モデルなら「ESCAPE R DROP」もあります。こちらは純粋なロードバイクではなく、あくまでもクロスバイクをドロップハンドルにして、フレームの設計を改良したものですが「ドロップハンドルのスポーツ自転車」を体験するには、十分以上の性能です。価格は66,000円(税別)。
関連記事: GIANT 2020年モデル:ESCAPE R3乗りが一度は考えるアレが実現!?「ESCAPE R DROP」 – CyclingEX
ESCAPE R3もESCAPE R DROPも、ディスカウントストアや通販のみで売っている、安価かつ謎の「なんちゃってロードバイク」とは比較にならないほど、しっかり作られています。
最低限必要な周辺グッズも予算に入れよう
さて、ロードバイクは自転車本体を買ったら終わり……とはいきません。どうしても必要な周辺グッズがありますので、そちらも考慮しておきましょう。本当に最低限のものに絞っても5万円前後、いろいろ揃えると10万円くらいにはなります(すべてを一気に揃える必要はありませんが)。
ちょっと前の記事ですが、参考までに以下の記事をどうぞ。
関連記事: [必需品]ロードバイクライフを楽しむために揃えたいグッズ・用品たち[2018-2019年版] – CyclingEX
この部分については、追って2020年版を作ろうと思っています。
まとめ
というわけで5車種紹介させていただいたわけなんですが、ここで強調しておきたいのは(もちろん筆者の個人的意見ですが)「最低限これくらいからにしましょう」「これが高いと思うなら貯金頑張って」ということ。
繰り返しになりますが、ただ安ければよいというわけでは、ありません。ぜひ、信頼のおけるメーカーのロードバイクを選んで、楽しいロードバイクライフをスタートさせてください。
(SUGAI Gen)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。