GIANTの2020年モデルから、街乗りからオフロード走行までこなす定番エントリーモデル「ATX」を紹介します。
ATXは、未舗装路も楽しく走ることができる太いタイヤやフロントサスペンションなど、MTBらしさにあふれるルックスを備えつつ、街乗りもしっかりこなす人気モデルです。
ATXが街乗りでの利便性に配慮していることをもっとも示している部分、それは「ハンドル」ではないでしょうか。道路交通法施行規則で定められている普通自転車の規定のひとつ「幅60cm以内」に収まっています。
これにより、自転車通行可の歩道や普通自転車通行帯を通ることができるようになっています。もちろん、ハンドル幅が広い自転車もカットして幅60cm以内にすれば良いわけですが、街乗り用であればはじめからそうなっているにこしたことはありません。
そして、駐輪するときに便利なキックスタンドを標準装備して言います。今でこそラック式の駐輪場が増えてスタンドがない自転車も駐輪しやすくなっていますが、商業施設など、ラック式ではないところもたくさんありますし、ちょっと立ち止まりたいときにも便利。
タイヤはセミブロックタイプなので、オンロードでもある程度軽快に走ることができます。なお、フレームサイズが3サイズあり、いちばん小さなXSサイズはタイヤが26インチ、そのほかのサイズは27.5インチとなっています。
必要にして十分な3×7の21段変速も備え、お値段は54,000円(税別)。引き続き、街乗りMTBの決定版と言える存在です。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。