ロードバイクに乗る上で必要な「身に着ける装備」として必ず挙がるのが、ヘルメット、グローブ、アイウェアの3つです。
しかし近くのサイクリングロードですれ違うロードバイク乗りを観察すると、意外なほど「アイウェアをかけていない人」がいるように思います。
そこで今回は、アイウェア(サングラス)の効能をおさらいしておきましょう。
上の写真はクロスバイクのための装備を説明するために撮ったものなので、ズボンの裾留めも入っていますが……。
●まぶしさを解消する
自転車に乗っているとき自分の前方に太陽が昇っていると、当然ながらとてもまぶしいですよね。まぶしいと目を閉じがちになり、結果として視界が悪くなってしまいます。それが原因で前方不注意になってしまっては、困りものです。
●紫外線から目を保護する
紫外線から目を保護するのも、アイウェアの重要な役目です。日常生活の中でサングラスをすることはファンションとして以外ではあまりないかもしれませんが、自転車に限らず屋外に長時間いるアクティビティでは、やはりアイウェアを使いたいものです。
目に日焼け止めを塗ることは、できませんからね。
●乾燥から目を保護する
裸眼で自転車に乗っていると、風をまともに目に受けることになります。そのまま長時間のライドをすれば、目が乾燥してしまいますし、それ以前に「風が目にしみて涙が出て困る」という方も少なくないのではないでしょうか(私がそうです)。
●跳ね石や木の枝などから目を保護する
そして3つめに挙げるのが、飛んでくる物などから目を保護すること。前を走るクルマや自転車などが跳ね上げる小石が顔をめがけて飛んでくることがありますし、コーナリングの途中でダラーンとなった木の枝が突然現れることもあります。
そういった不測の事態から目を保護するのもアイウェアの重要な役割ですし、だからこそ夜間でもアイウェアを使用するのです。
●ひとつで済ませるな調光レンズがおすすめ
アイウェア選びは、レンズの機能や価格、そして見た目やフィット感など考慮すべき点がいくつかあります。こればかりは、店頭で実際に着用してみないとわからないでしょう。また、シチュエーションに応じて交換レンズも揃える必要もあります(複数のレンズがセットになったアイウェアも数多くあります)。少なくとも、夜間も乗るのであればクリアレンズは必須でしょう。
外の明るさによっていちいちレンズを交換するのが煩わしいようであれば、調光レンズモデルを選ぶのも手です。
例えばTifosi(ティフォージ)の「Podium XC」のように、1万円程度で購入できる調光モデルもあります。
●度付き対応のアイウェア
ふだんメガネを使用している方の場合は、何かしらの方法でアイウェアを度付き対応にする必要があります。
「Oakley」には度付き対応プログラムがありますし、「RUDY PROJECT」ではオプティカルドック/RXダイレクト・クリップ/RX オプティカル インサートと3種類の方法で視力矯正レンズが使用できます。
私の知り合いにも、RUDY PROJECTのFLIP UPモデルを使用している方がいらっしゃいます。
リンク: Oakley RX Program
リンク: RX DIRECT CLIPS / RX INSERTS | RUDY PROJECT
スポーツ自転車に乗り始めて日が浅い方は、もしかするとアイウェアにまで予算が回っていないのかもしれません。しかし、アイウェアは目を保護して安全・快適なサイクリングを楽しむ上で必須の装備と言えます。すでに紫外線の強い季節になっていますし、ぜひショップに足を運んでアイウェアを選んでみてください。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。