どれくらいの需要があるのかわからないけれど、東京・町田から出かけるロードバイク・クロスバイク向けサイクリングコースを紹介していくシリーズ。今回は定番の「江ノ島」です。
※この記事は随時アップデートされる予定です
距離:片道34km(ヨドバシカメラマルチメディア町田前〜片瀬江ノ島駅前)
こんな人におすすめ:はじめての「遠乗り」にチャレンジしてみたい人
町田駅のすぐ近くを流れている、境川。その河口は小田急江ノ島線・片瀬江ノ島駅のすぐそばです。つまり、河口の目の前には江ノ島があります。今まで体験したことのない距離を走るには、走りやすさと達成感の両面からこの上ないコースと言えるでしょう。
難しいことを考えず境川沿いに下ればそれでOK!
このコースのよいところは、基本的には境川に沿って走っていけばOKというシンプルさではないでしょうか。この記事でスタート地点に設定したヨドバシカメラマルチメディア町田のすぐそばを境川が流れていますから、川沿いの「境川ゆっくりロード」と名付けられた道を、南へと進めば大丈夫です。
ちなみに、スタートからしばらくは左岸(上流から下流を眺めたときの左側)を行くとよいでしょう。
鶴間際橋まで来たら、少しだけ自転車通行可の歩道を通って横断歩道を渡り、右岸へと移って進みます。
東急田園都市線をくぐったあと、最初に出てくる橋で再び左岸へ。右岸は未舗装路が出てきます。MTBやグラベルロードバイク等であれば、右岸のままでも大丈夫でしょう。
目黒交差点付近は、ちょっとごちゃごちゃしています。交通量が多いので、素直に交差点の横断歩道を渡りましょう。その先で国道246号に出ますが、こちらも近くの信号まで迂回します(迂回しないと中央分離帯があって渡れません)。
※町田市内の区間で断続的に工事が行われており、迂回コースが設定されている場合があります。
東名高速道路を過ぎるとぐっとのどかな雰囲気に
国道246号を渡り東名高速道路をくぐると、通っている道が「大和藤沢自転車道」に変わっていることに気づくかと思います。右岸側が神奈川県横浜市瀬谷区、左岸側が神奈川県大和市です。さらに下流へと進んでいくと、右岸側は横浜市泉区となります。
田園地帯だったり、
団地の中だったりと、景色の変化は意外とあります。
やがて右岸側は神奈川県藤沢市となり、相鉄いずみ野線と横浜市営地下鉄ブルーラインの高架をくぐった先には、境川遊水池公園が整備されています。ここには「今田休憩所(境川遊水地公園ポケットパーク)」という休憩ポイントもあります。
トイレと自動販売機、サイクルスタンドがあるので活用しましょう。
【閉店】一度は行っておきたい飯田牧場
境川沿いに江ノ島を目指す上で、定番中の定番である立ち寄りスポットが「飯田牧場」です。とても小さな牧場ですが、自家製ジェラートが有名です。
[2024/2/9 追記]残念ながら飯田牧場は牧場、売店ともにクローズとなりました。
藤沢駅付近は一般道を慎重に走行
国道467号と県道30号が交差する藤沢橋交差点の手前で、境川沿いのサイクリングロードと呼べるような道は終わります。大和藤沢自転車道は引地川方面へと続いていることになっているのですが、境川と引地川との間は未整備ですので、この先は一般道を通ります。
この橋とマンションが見えたら、サイクリングロードは事実上の終点。左折して藤沢橋交差点へ向かいます。
途中、1325年に開山したという清浄光寺、通称「遊行寺(ゆぎょうじ)」があります。
リンク: 時宗総本山 遊行寺
また、藤沢橋交差点付近には「江の島道(えのしまみち)」の道標があります。
藤沢橋交差点から藤沢駅方面へと、しばらく国道467号を進みます。
JRの線路をくぐってから先の数百mが、走行注意区間だと個人的には思っています。道幅が狭くなったり、左折レーンが出てきたり。
道路の真ん中を江ノ電が走る
国道467号をずんずんと進むと右手に江ノ電江ノ島駅、左手に湘南モノレール湘南江の島駅があって、その少し先にこんな交差点が出てきます。
龍口寺や「江ノ電もなか」の扇屋がある交差点ですが、道路の真ん中に線路が。
こんな感じで、広くもない道路の真ん中に電車が!
自転車で通行中に電車が接近してきたら、路肩に寄ってやり過ごしましょう。
いよいよ江ノ島が目の前に
さて、江ノ電と出くわした交差点から線路のある道を進むと「小動」という交差点に出ます。右折して少し進むと腰越漁港があって、その先に砂浜に降りると、こんな景色。
目の前に江ノ島が。天気がよければ右方向に富士山も見えます。
一方、江ノ島駅の手前で川沿いに戻ることもできます(このあたりは川沿いに道があります)。
初めて自転車で町田から境川の河口まで来たときは、やはり達成感がありました。
砂浜から江ノ島を眺めるもよし。
江ノ島に渡って猫に会ったり、
江ノ島グルメを楽しむのもよし。
ただし……。
あまり安心して自転車を置ける場所がないのが、残念といえば残念。お店に入るときは、自転車を置かせてもらえないかどうかお店の人に声かけてみるのもよいでしょう。
また、週末はとても混んでいることも多いので、早々に別の場所に移動してしまうのもありです。
——というわけで、町田から江ノ島までのコースを紹介しました。これで片道34kmほど。往復70kmです。輪行袋を持参して、帰りは電車に乗るのもありでしょう。輪行サイクリングの練習(?)にも、ぴったりです。
最後に、ルートの地図も貼っておきます。
※町田市内の区間で断続的に工事が行われており、迂回コースが設定されている場合があります。
カテゴリアーカイブ: 【ロードバイク】町田のサイクリングコース【クロスバイク】 – CyclingEX
関連リンク: ANCHOR RL3で輪行サイクリング! 春の江の島を満喫する – BRI-CHAN
[最終更新:2024/2/9]
(SUGAI Gen)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。