どれくらいの需要があるのかわからないけれど、東京・町田周辺のロードバイク・クロスバイク向けサイクリングコースを紹介していくシリーズ。今回は、町田市内に源流がある鶴見川を、河口まで走り通すコースです。
※この記事は随時アップデートされる予定です
距離:片道43.4km(鶴見川源流の泉〜鶴見川河口)
こんな人におすすめ:河口から源流まで走り通してみたいという、ちょっとした冒険心が芽生えてきた人
鶴見川源流の泉から下流へ向けてスタート
スタート地点は「鶴見川源流の泉」としましょう。ここまでのアクセスについては、過去の記事を参考にしてください。
関連記事: 【町田の】鶴見川の源流域で里山の風景に癒されよう【サイクリングコース】 – CyclingEX
鶴見川源流の泉から都道155号線を経由して図師大橋、そして都道57号線に出て図師の交差点辺りまでは、素直に一般道を走行します。図師交差点を右折すると、すぐ先で鶴見川にぶつかります。このあたりから下流方向へしばらくは、流路が改良されて直線的になっています。
さあ、ここからしばらくは、遊歩道になったり一般道になったりしますが、ほぼ川沿いを走行できます。
川沿いは、のどかな風景と都市河川の風景が交互にやってくる感じです。
川をのぞきこむと、鯉やオイカワ、カメ、鷺、カワウなどの姿を見ることができます。
横浜市青葉区内は思いの外のどかな風景
やがて町田市から川崎市の飛び地である岡上、そしてまた町田市を経て、横浜市青葉区内へと入ります。
農地や林が広がっています。横浜内陸らしいといえば、らしいのですが。
やがて市が尾駅が近くなり、東名高速道路の横浜青葉ICや、東急田園都市線の鉄橋が見えてきます。このあたりでは、鶴見川のことを谷本川(やもとがわ)とも呼びます。実際にそう呼んでいる人は、少ないと思いますが……。また、谷本川という支流があると勘違いしている人も多いようです。
やがて右岸が横浜市緑区、左岸が横浜市都筑区となります。住宅街、工業地帯、農地と、意外と景色には変化があります。
恩田川と合流すると広々としてくる
中原街道の「落合橋」付近で、支流の恩田川が合流します。つまり、町田駅近くからもこちらへ簡単に自転車でアクセスできます。
恩田川との合流地点から下流は、河川敷がぐっと広くなった感じがします。とても気持ちがよいですが、ときとして風が強いことも。地形や周囲のマンションも影響しているかもしれません。
対岸をJR横浜線の電車が走ります。鴨居駅の対岸付近で上流を振り返ると、富士山がよく見えるかもしれません。
新横浜付近の巨大な構造物
新横浜が近くなると、こんなものが出てきます。
横浜環状北線の二重高架です。でかいです!
余談ですが、崎陽軒の横浜工場が近くにあります。工場見学は要予約ですが、売店、さらには本屋側にミュージアムショップもあり、こちらはふらっと立ち寄り可能ですよ。
対岸には日産スタジアムが見えます。
そしてこの先、以前は未舗装路があったのですが、2021年春に舗装されました。
路外に転落などしないように注意してください。
新横浜を過ぎれば河口が近いことを感じさせる
さて、新横浜を対岸に見ながら進むと、鶴見川の流れは河口が近くなってきていることを感じさせます。要するに、あまり流れてる感じがしない。
東急東横線の綱島駅付近まで来ると、川沿いは散策やジョギング、サイクリングなど、多くの人で賑わっています。道幅には余裕がありますが、周囲には十分に気をつけてください。
実は川を横切る道路と立体交差になっていないところが多く、横断できるような状況でもなく近くの交差点まで迂回しなくてはならない場所もあります。安全のために、素直に迂回しましょう。
鷹野大橋を過ぎて末吉橋に向かっているあたり(のはず)。左岸は川崎市幸区、右岸は横浜市鶴見区です。
いよいよ河口へ
さて、この先は走りやすを考えて橋を渡って、また戻り、ときには少し一般道に迂回しながら進み、それほど楽しいわけではありません。ただ、極端に走りにくいということも、ないかと思います。街中を淡々と走っていく感じです。途中、京浜急行やJR東海道線、JR鶴見線などをくぐっていきます。
そして、首都高の横羽線と産業道路の鶴見大橋が見えたら、終点です。
河川としての鶴見川は、このあたりまでのようです。
河口から0.0kmの標識。
源流付近や中流域ののどかさから比べると、あまりにも殺風景。でもそれが、鶴見川らしさと言えるのではないでしょうか。でも晴れた日は、なかなか気持ちがよいですよ。
帰りは輪行でもいいかも
鶴見川源流の泉〜鶴見川河口まで、下記のマップのコースで43.4kmとなります。
町田駅から源流の泉まで行き、河口まで行って、恩田川経由で町田まで戻ると、どうでしょうか。
町田駅から鶴見川源流の泉まで:10.5km
鶴見川源流の泉〜鶴見川河口:43.4km
鶴見川河口から恩田川合流地点まで:21.5km
恩田川合流地点から町田駅まで(恩田川経由):16km
合計:91.4km
90kmを超えるのですね。
鶴見駅あたりから輪行で帰るのも、ありだと思います。
町田駅から鶴見川源流の泉へのアクセスは、下記の記事を。
関連記事: 【町田の】鶴見川の源流域で里山の風景に癒されよう【サイクリングコース】 – CyclingEX
鶴見川と恩田川の合流地点と町田駅の間のルートについては、下記の記事で紹介しています。
情報源: 【町田の】横浜の里山保全地域「寺家ふるさと村」に行ってみよう【サイクリングコース】 – CyclingEX
おわりに
鶴見川の源流から河口までのルートは、すごく走りやすいというわけでも、快適だというわけでもありません。しかし、車が入ってこない道をある程度の距離走行でき、かつ「源流から河口まで」を比較的手頃に体感できるという面白さがあります。
カテゴリーアーカイブ: 【ロードバイク】町田のサイクリングコース【クロスバイク】 – CyclingEX
[最終更新:2024年5月4日]
(SUGAI Gen)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。