JR横浜線の矢部駅と相模原駅の近くに、米軍の「相模総合補給廠」が広がっています。ここには、かつて日本陸軍の相模陸軍造兵廠が置かれていた場所です。そして、相模陸軍造兵廠で作られた戦車をテストするためのコースが、近くの町田市内に設けられていました。それが、かつて「戦車道路」と呼ばれた(今でも地元ではそう呼んだりもする)「尾根緑道」です。
比較的走りやすい道が整備されており、サイクリングにもぴったり。ただ、尾根緑道は桜の名所としても知られますので、桜の期間は逆に避けたほうがいいかもしれません。
情報源: 2019町田さくらまつりについて/町田市ホームページ
情報源: 尾根緑道の桜|花見特集2019
ともかく、尾根緑道がどんなところなのかを見ていきましょう。
※この記事は随時アップデートされる予定です
距離:片道8.5km(尾根緑道入口バス停起点)
こんな人におすすめ:クロスバイクやロードバイクを買ったばかりで、とりあえず町田市内を探索したい人。または定点観測的な「ひと息つける」ポタリングとして。
前半はやや狭いが遊歩道あり、雰囲気はよい
私が撮った写真は夕方ばかりなので、ストリートビューを交えながらご紹介します。
入り口はこちら。尾根緑道入口のバス停が目印。
車道と遊歩道に分かれている区間がほとんどです。
お子さん連れの場合は遊歩道をゆっくり進むとよいと思います。
後半は車が入ってこない道に
南多摩斎場の裏あたりに、飲料の自動販売機とトレイがあります。ここから先は、車が入ってきません。
さらにその先は「小山内裏公園」として整備されています。
基本的には走りやすいですが、散策中・ジョギング中の方が多いので配慮は忘れずに。また、ときどきポケモンが出てスマホを凝視した人だらけのことがありますが、それに遭遇したら諦めてください。
尾根緑道と呼ばれるのは、小山内裏公園の西端までです。
給水塔が目印。本当にいつも夕方の写真ばかりで、すみませんね。
実は国道16号まで緑道が続いている
給水塔のところで引き返してもよいのですが、実はもう少し先まで尾根道があります。昔は車道だったらしく、制限速度の表示がうっすら残っていたりします。
多摩美術大学の裏を通ります。こちらは、あまり人通りがありません。
そして、国道16号の鑓水交差点まで来ることができます。ビギナーの方なら、結構遠くまで来た感が出るんじゃないでしょうか。
町田市バイオエネルギーセンターから鑓水までのマップも貼っておきますね。
なお、境川からでも鶴見川からでもアクセスできますが、鶴見川沿いから町田市バイオエネルギーセンターに向けては、どこを通ってもちょっときつめの登り坂になります。
関連記事: 「戦車」対「コカイン」 – CyclingEX
【おまけ】帰りは「ZEB HASHIMOTO」に寄ろう
多摩美術大学のあたりから橋本駅方面へ行くと、津久井にあるサイクリストには有名な「ZEBRA 津久井本店」の支店である「ZEB HASHIMOTO」がありますよ。店内にロードバイク用のサイクルラックがあります(シティサイクルなどは外の駐輪スペースを案内されます)。
リンク: ZEB HASHIMOTO
[最終更新:2022年5月28日]
(SUGAI Gen)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。