2017年の初夏に私のもとへとやってきた、10万円クラスのグラベルロードバイク「GT GRADE ALLOY CLARIS(2016年モデル)」。2018年も、間違いなくいちばん稼働した自転車でした。
週末、とくにどここかに走りに行くというよりも、数パターンある20〜40km程度の周回コースをのんびりと走っていることが多い私にとって、このGRADE ALLOY CLARISは「ちょうどいい」自転車です。しかし不満がないわけではありません。
購入して5ヶ月後にも書いているのですが、やはりブレーキをなんとかしたい。
購入当初と比較すると、あたりは出ているので使い物にはなっています。もちろん、油圧式ディスクブレーキのようなコントロール性は期待していません。では何が気になっているかというと、ワイヤーの引きが重たいことです。これも分かりきっているんですけど、距離が伸びると手が疲れますね。
関連記事: 10万円グラベルロードGT GRADE ALLOY CLARIS(2016年モデル)、5ヶ月経っていちばん気になっているのはココ – CyclingEX
「20〜40km程度を走るにはちょうどいい」と書きましたが、裏を返せばそれ以上は手が疲れてしまうのです。ブレーキの引きの重さが自転車の可能性に蓋をしてしまうのは、なんとももったいない話です。一方で、安価であることに惹かれて購入したのも事実で、どこまで手をかければよいか決めかねている状態のまま、時間が過ぎていました。
いっそ「油圧ディスクブレーキを搭載した別のグラベルロードバイクを買うか?」とも考えましたが、このGRADE ALLOYを気にっていることもあり、ブレーキを油圧式にアップグレードしようと決めました。
「GRADE ALLOY CLARIS」という製品名からもわかるとおり、メインコンポーネントはリア8速のシマノ・クラリス(2400)です。リアが8速であることには不満を感じていないので、このまま使い続けたい。
最初に思い浮かんだのは、TRPの「HY/RD」でした。
リンク: HY/RD FLAT MOUNT フラットマウント 油圧ディスクブレーキ
ワイヤー引きですが、キャリパー側にリザーバタンクを搭載しています。つまり、今までどおりのSTIを使いワイヤーを引きながら、ラストワンマイルで油圧式に変換されます。
次に思い浮かんだのは、こちら。
GIANT(ジャイアント)の「CONDUCT HYDRAULIC DISC BRAKE SET」です。
リンク: 2019 Giant Bicycle [ CONDUCT HYDRAULIC DISC BRAKE SET ]
同じく機械式から油圧式に変換するシステムで、GAINTのディスクロードやグラベルロードに採用されています。
GIANT製ステムのフロント部分を、CONDUCT HYDRAULIC DISC BRAKEのマスターボディに置き換えて使用します。マスターボディから先は油圧のラインです。つまり、ワイヤーで引くのはSTIからステムまででよいのです。
私が必要としていたのはコレではないか……という気分になり、なじみのショップにて発注しました。取り付けも、ショップにお願いします。ステムもGIANTのものを同時に購入しました。
<つづく>
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。