これは明らかにニッチだけど、でも「こういうのが欲しかった」という人が確実にいるでしょう。SPECIALIZED(スペシャライズド)のクロスバイク「SIRRUS(シラス)」シリーズに新たに追加された、カーボンフレームの上級グレード「SIRRUS X」です。
スポーツサイクルで街乗りをしているとき、ふと「“上質な”クロスバイクが欲しい」と思うことがあります。
個人的にはそういった思いを、クロスバイクをカスタムしたり、もしくは29erのMTBにセミスリックタイヤを履かせてみたりしてカタチにしてきたつもりでした。そして、いくつか試してみてわかったのは「良いフレームは街乗りでも、良い」ということ。
今回紹介する「SIRRUS X」は、FACT 9rカーボンフレームを採用し、しかもフロントには「ROUBAIX(ルーベ)」シリーズでもおなじみの、20mmトラベルをもつサスペンションシステム「Future Shock」も入っているという個性的なクロスバイクです。
今までも「ROUBAIXみたいなSIRRUS」はあったのですが、このSIRRUS Xは今までのそういったモデルとは異なるのは、グラベルロードバイクの要素があること。例えばタイヤは、700×38mmと太めのでダート走行も可能なもの(2Bliss Ready)が採用されています。
メインコンポーネントは、スラム・NX 1×11。32Tのチェーンリングと11-42Tのスプロケットで、フロントシングルながらワイドなギア比を実現しています。
このSIRRUS X、上級クロスバイクでもあるし、フラットハンドルのグラベルロードバイクであるとも言えるでしょう。
個人的には、こんなバイクで自転車通勤できたら楽しいだろうなと思うのでした(通勤してないけど)。
価格は194,400円(税込)。スペックを考えたら十分お買い得です。
製品情報:http://www.specialized-onlinestore.jp/shop/g/g80919-5003/
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(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。