GIANT(ジャイアント)の2019年モデルとして、アルミフレームのロードレーサー「TCR SL」シリーズが登場しています。
そのフレーム形状は、上位モデルのアルミロードバイク「TCR SLR」のものを受け継いでいます。
また、ジオメトリーはTCR SLRに通ずるレース志向のもので、エンデュランス志向のアルミロード「CONTEND(コンテンド)」および「CONTEND SL」とは明確に差別化されています。
フレーム素材は、TCR SLRが「ALUXX SLRアルミ」なのに対して、今回紹介するTCR SLは「ALUXX SLアルミ」となっています。素材グレードの違いが、そのまま製品名に反映されているわけです。
ヘッド規格は、下1-1/4・上1-1/8の「OVERDRIVE」を採用(TCR SLRは下1-1/2・上1-1/4の「OVERDRIVE 2」)。振動吸収性とエアロ性能をもつ「VARIANTカーボンピラー」も採用され、TCRを名乗るのにふさわしい装備となっています。
そして近年のGIANT製ロードバイクらしく、チューブレスレディホイールと、全天候仕様のチューブレスレディタイヤ(700×25C)を標準装備し、購入当初からチューブレス化して乗ることができます。
ラインナップは、「TCR SL 1」と「TCR SL 2」の2種類。主なスペックと価格は、下記の通りです。
●TCR SL 1
フレーム:ALUXX SLアルミ
フォーク:Advanced-Grade コンポジット、アルミ OverDrive コラム
メインコンポーネント:シマノ・105
サイズ:425(XS)、445(S)、470(M)、500(ML)mm
重量:8.9kg(470mm)
価格:150,000円(税別)
情報源: 2019 Giant Bicycle [TCR SL 1]
●TCR SL 2
フレーム:ALUXX SLアルミ
フォーク:Advanced-Grade コンポジット、アルミ OverDrive コラム
メインコンポーネント:シマノ・ティアグラ
サイズ:425(XS)、445(S)、470(M)、500(ML)mm
重量:9.2kg(445mm)
価格:130,000円(税別)
情報源: 2019 Giant Bicycle [TCR SL 2]
リンク: Giant Bicycle
なお、2011〜2013年モデルにも「TCR SL」というアルミロードがありましたが、これは現在のTCR SLRの前身にあたるもので、「ALUXX SL Super Light Weight Technology」なるフレームを採用し、スタンダードなアルミTCRより軽量化されていました。
一方、今回登場したほうのTCR SLは、2016年モデルまでの「TCR 0」や「TCR 1」が、モデルチェンジを受けて復活したような立ち位置と言えるでしょう。
(Gen SUGAI)
須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。自転車と小田急ロマンスカーが好き。初めてのスポーツ自転車は1986年あたりのアラヤ・マディフォックス。2001年頃にGTのクロスバイクで数年ぶりにスポーツ自転車に復帰。現在のメインの愛車はアルミのロードバイク「TREK Domane AL3 DISC」。